風味のあるおコメ料理が集結!
2025年に向けて世界の味と創造力をテーマにした第2回「カルローズ メニューアイディアコンテスト」が開催され、その中で最優秀賞に輝いたのは、XEX東京 Salvatore Cuomo Bros.の及川健一氏が提案した「現代風ひつまぶし」でした。このユニークな料理は、カリフォルニア育ちのカルローズ米を使用し、赤ワインで焼き上げたリゾットを日本の伝統的なひつまぶしスタイルで仕上げています。
コンテストの内容と応募状況
応募期間は2023年4月15日から7月15日までで、プロフェッショナル部門からは111作品、学生部門からは370作品が集まりました。参加作品は多岐にわたり、一部は書類審査を経てファイナリストとして選出され、最終的には試食審査を受けた上で受賞が決まりました。特にプロフェッショナル部門では、10名のファイナリストから選ばれた中で最優秀賞にあたる「現代風ひつまぶし」が決まるなど、各料理の独自性や味わいが高く評価されました。
受賞作の特徴
「現代風ひつまぶし」は、カルローズの特性を最大限に生かした赤ワインのリゾットを基に、イタリア風のかば焼きスタイルの鰻とともに提供されます。この料理は、郷土料理の新たな解釈を示し、さまざまな国の味を取り入れることで、現代に通じる魅力を持っています。
審査員からの評価
審査員たちは、今回のテーマ「世界の味×創造力広がるおコメ料理の可能性」に対して、非常にユニークな作品が多かったと評価しています。特に、受賞作品は多くの食材を用いながらも調和の取れた仕上がりとなっており、どれもメニュー化に向けた実現可能性を持つものでした。審査員は、和の食材を使いつつも国際的な魅力を持つ「現代風ひつまぶし」は特に際立っているとコメントしています。
他の受賞作品について
プロフェッショナル部門の優秀賞
並木一雅氏(株式会社ベルエキップビストロイヴローニュ)
カリフォルニアの伝統料理であるチョッピーノを日本の食材でアレンジ。カルローズを使用した飾りやピューレが特徴的なレシピです。
宗政豊氏(グランドプリンスホテル広島)
世界のスープご飯を参考にし、タイの炊き込みご飯をヒントに、酸菜湯をかけたお米を楽しむ一品。
学生部門の優秀賞
小林香澄氏(服部栄養専門学校)
マレーシアの定番料理をカルローズ米で新たにアレンジ。
南雲優汰氏(国際調理製菓専門学校)
イタリア料理を中華風に仕立て直したユニークな一品。
牧未紘氏(十文字学園女子大学)
フィンランドの伝統料理を日本向けにアレンジ。
カルローズとUSAライス連合会について
カルローズは、アメリカで生まれた中粒種の米で、軽やかな食感が特徴です。その独特の特性を考慮し、多国籍の料理に応用できる可能性が高いことから、多くのシェフたちに愛されています。USAライス連合会が主催する本コンテストは、米国産米の認知拡大を目的としており、今後も新たなおコメ料理の魅力を広げていくための取り組みが続くことでしょう。