沖縄県南風原町が「おいくら」と連携し不要品リユース事業を開始

沖縄県南風原町が挑むリユース事業

沖縄県南風原町が2024年12月25日に、株式会社マーケットエンタープライズと共同で不要品リユース事業「おいくら」を立ち上げます。この取り組みは、地域の課題を解決し、循環型社会を形成することを目的としています。街の廃棄物削減を志向し、町民にも手軽にリユースを促す取り組みが今後期待されています。

背景と目的

南風原町では、リユースに関する情報不足や廃棄物処理費用の増加が深刻な問題となっています。多くの不要品が捨てられていますが、その中には再利用可能な品が多数含まれています。このため、町は新たなリユース施策の導入を模索していました。一方、マーケットエンタープライズは、SDGsに積極的に取り組み、リユース事業を展開。南風原町との協力が実現し、互いのニーズが一致したことで「おいくら」プラットフォームの導入が決まりました。

「おいくら」プラットフォームの活用

「おいくら」は、不要品を売りたい人が簡単に査定を受けられる便利なサービスです。一度の依頼で全国のリサイクルショップに査定を依頼でき、買取価格を比較できます。これにより、南風原町の町民は必要な手続きを簡略化し、手軽に不要品のリユースが可能となります。

南風原町のリユースサービス

南風原町では、粗大ごみの収集が週2回の予約制で行われていますが、大型品や重いものを自宅から運び出す必要があります。「おいくら」では、出張買取サービスも提供しており、町民が自宅内まで訪問して不要品を引き取ることができます。また、家電リサイクル法の対象となる冷蔵庫や洗濯機なども、まだ使用可能であれば買取される可能性があります。このように、町民は手軽にリユースを実現できるのです。

期待される効果

南風原町では、12月25日15時30分に町のホームページに「おいくら」の情報を掲載する予定で、そこから直接不要品の一括査定申し込みが可能になります。リユースの浸透により、廃棄物処理量の削減や仕分けコストの軽減が見込まれます。また、より多くの市民がリユースを選択することで、町全体のリユース意識が高まることでしょう。

南風原町の紹介

南風原町は沖縄本島の南部中央部に位置し、海に面していない唯一の町です。「織物のまち」として知られ、琉球かすりなどの伝統的な織物の生産が行われています。地元の文化や特産品も魅力の一部で、町民の生活に深く根付いています。町は41,287人の人口を抱え、日々の生活環境の向上に努めています。

マーケットエンタープライズについて

マーケットエンタープライズはネット型リユース事業を中心に展開しており、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げています。2006年に設立され、急速に成長。これまで790万人以上が同社のサービスを利用しています。南風原町での「おいくら」サービス導入により、全国の自治体でもリユース事業が広がりつつあります。