後藤瑞穂の個展が京都蔦屋書店で開催、現代社会の影を描く

後藤瑞穂の個展「憶えている景色、見た事があるレモン」開催

京都市下京区の京都蔦屋書店で、後藤瑞穂の個展「憶えている景色、見た事があるレモン」が2025年6月3日から6月23日までの期間で行われます。後藤は女子美術大学大学院に在学中で、歴史的出来事と日常の結び付きに着目した作品を制作しています。

展覧会の概要

この個展では、ホロコーストや日本による植民地支配などの歴史的な事件について考察しています。作品の中で、「似ているもの」というコンセプトを用い、過去の出来事と現代の社会との間に横たわる類似点を描き出しています。彼女の作品は、具体的な事象や風景を通じて、私たちの日常に潜む過去の影を明らかにします。

後藤は、「過去の出来事を自分自身の人生と結びつけることで、それらが現在へとどのように影響を与えているのかを問いかける」と語っています。彼女のアートは、私たちが今受け取っているもの、考えること、どう生きるかという問いを促すものです。

表現される技法

展示される作品の一つに、《パンをつかむ》という油彩画があります。F3サイズ（220×273mm）で、2025年に制作されたこの作品は、現在の社会状況と歴史的背景が交差する瞬間を捉えています。後藤は、日常の瞬間に隠された感情や意味を、視覚的なストーリーとして描こうとしています。

《靴下、マンゴー》という作品も同様に、F10サイズ（455×530mm）で描かれ、過去の記憶と現代の生活がどのように絡み合っているのかを探ります。これらの作品は、訪れる人々にとって新たな視点を提供することを目的としています。

展覧会の情報

- 会期: 2025年6月3日（火）～6月23日（月）
- 時間: 10：00～20：00（最終日のみ17：00閉場）
- 会場: 京都蔦屋書店 6Fギャラリーウォール
- 主催: 京都蔦屋書店
- 入場: 無料
- お問い合わせ: [email protected]
- 特集ページ: こちら

この個展は、アートを通じて過去と現在を考察し、観る人々に深く考える契機を提供します。後藤の作品を通じて、我々がどのように歴史から学び、未来へ向かって進んでいくのかを体感できる時間となるでしょう。

アートの購入について

展示される作品は、会場にて6月3日（火）から購入が可能です。また、アート販売のECプラットフォーム「OIL by 美術手帖」でも、2025年6月9日から6月29日まで販売される予定です。ただし、プレセールスの状況によっては、会期開始前に販売が終了することもありますので、早めのチェックをお勧めします。