大観が描く霊峰・富士の美
東京都台東区にある横山大観記念館では、2026年1月8日から3月29日まで、開館50周年を記念した特別展「霊峰の美 ― 大観が描く富士」を開催します。この展覧会では、巨匠横山大観が描いた富士山をテーマにした数々の名作が展示されます。
横山大観(1868–1958)は、近代日本画の巨匠として知られ、第一回文化勲章を受章した画家の一人です。彼は生涯を通じて日本の自然や文化を深く描き続け、多くの名作を生み出してきました。特に、富士山を題材にした作品群は、大観の芸術的スタイルを象徴し、多くのファンを魅了してきました。
特に注目すべきは、歌舞伎座の第一緞帳原画ともなった《霊峰飛鶴(れいほうひかく)》です。この作品は、富士山にまつわる自然への畏敬と、日本的な美意識が融合したもので、多くの観客を魅了しています。
展覧会では、横山大観記念館内にある画室で特に多くの富士図が生み出された背景も取り上げます。この画室は、大観自身が設計し、制作活動を行った場所で、当時の生活と創作の様子が今に伝わっています。この特別な空間で、彼の作品がどのように生まれたのかを体験できるのです。
さらに、2階の画室では、俳優の生田斗真氏がナレーションを務める館内案内ビデオも上映されます。彼の豊かな語りによって、記念館の魅力がより一層引き立てられています。
横山大観記念館では、畳の敷かれた空間に設えられた床の間に、美しい日本画作品を飾るスタイルでの鑑賞が可能です。これは、日本画本来の鑑賞様式を尊重したもので、来館者はより深く作品に迫ることができます。大観の富士山にかける思いを感じながら、彼の芸術世界に浸るこの機会をお見逃しなく。
この展示は、横山大観の芸術の深さと日本の自然の美しさを改めて感じることができる貴重な時間になるでしょう。ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。
イベント詳細
- - 開催日時: 2026年1月8日 (木) ~ 3月29日 (日)
- - 場所: 横山大観記念館(東京都台東区)
この展覧会は、大観の芸術を感じ、さらにその背景にある歴史や想いを知る機会であると同時に、日本の美を再発見する場でもあります。多くの方々の訪問をお待ちしております。