半導体工場の安全を守る新たな一歩 - シャープな視点と卓越した性能
新コスモス電機株式会社が、2024年7月31日に新型ガス検知部「PS-8シリーズ」を発表しました。これは、半導体工場での安全行動を促進し、ガス事故を未然に防ぐことを目的としています。本社が大阪市淀川区に位置する新コスモス電機は、世界中のガス事故を減らすことを使命にしています。
開発の背景
半導体工場では、さまざまな危険なガスが作業環境に存在しており、そのため多数のガス検知警報装置の設置が不可欠です。特に、高圧ガスに関する規則では、ガス漏れ検知警報設備の校正が6ヶ月ごとに行われる必要があります。新コスモス電機は、1997年に「PS-6」を、2003年にはその後継機「PS-7」を開発し、多くの現場でのニーズに応えてきました。
「PS-8」シリーズの特長
「PS-8」は前のシリーズを基盤にしつつ、お客様の要望に合わせて簡単にカスタマイズできる設計が魅力です。この新型は、システムの拡張が容易で、必要なガスの種類を追加することで、フレキシブルな監視が可能です。さらに、新しいガスセンサ技術の導入により、検知性能が向上しています。
1. 長寿命化したガスセンサ
「PS-8」では、独自の熱線型半導体式センサを用いることで、SiH₄(シラン)の高感度検知を実現します。この技術により、センサの交換周期を最大5年まで延ばすことが可能になり、運用コストの削減が期待できます。従来の電気化学式センサでは、わずか1年の寿命であったため、その長寿命化は明らかなメリットです。
2. 視認性の向上
大型OLED液晶画面を使用することで、ガス漏れの履歴や現在の状態を容易に確認できるようになりました。特に、過去50分間のガス漏れの状況をトレンドグラフで表示できるため、迅速な対応が求められる現場にぴったりです。
3. 簡単接続と配線効率
「PS-8」はPoE(Power over Ethernet)に対応しており、電源とデータ通信を1本のLANケーブルで行うことが可能です。これにより、配線作業が簡素化され、他のシステムとの接続が円滑に行えます。これまでに必要とされていた別途変換器も不要となります。
新コスモス電機のミッション
1960年の設立以来、新コスモス電機はガス警報器の市場で確固たる地位を確立してきました。家庭用から産業用、さらには火災警報器に至るまで、多岐にわたる製品を展開しています。全ての技術の基盤となるガスセンサ技術を活用し、革新的な商品を次々と開発しています。
結論
「PS-8」シリーズの登場により、半導体工場のガス監視が新たな段階に進むでしょう。高い性能と便利な機能を備えたこの製品は、確実に作業環境の安全性を高め、ガス事故を未然に防ぐ力となるはずです。新コスモス電機は、これからも更なる技術革新を続け、世界中の安全を守るために取り組んでいくでしょう。