食農教育プロジェクト「起農みらい塾」の活躍
広島のJAグループが展開する食農教育プロジェクト「起農みらい塾」が、10月22日に大きな成果を上げました。塾生たちがこれまでの学びを生かして行った販売活動は、彼らの成長の舞台であり、充実した時間となりました。本記事では、その詳細をご紹介します。
販売活動の始まり
販売の場は、JA全農ひろしまが運営する直売所「とれたて元気市 広島店」。ここで行われたのは、子どもたちが企画した特製焼肉弁当『ぶちうまい!広島和牛の宝箱』と、広島菜漬で巻いたおにぎり『まじでうまい!和牛おにぎり』の販売です。売上目標は40,000円。子どもたちは原価を考慮しながら商品価格や販売数量を設定しました。
活動開始は午前11時、子どもたちは販売、呼び込み、調査、販促PRの4つのグループに分かれて取り組みました。しかし、初めての販売活動に手間取る場面もありました。それでも、仲間と支え合いながら困難を乗り越えました。
来場者の反応
販売が行われる中、お客様からは「子どもたちが生き生きしていてこちらまで元気をもらえた。広島県産の食材を大切にしていることが伝わってきた」といった声が寄せられました。塾生たちの笑顔と気合は、見る人を惹きつけていたのです。
完売の快挙
頑張った結果、販売は約2時間40分で完売しました。塾生の一人は「売り声が疲れたけど、お客様の笑顔が見られて嬉しい」と述べ、別の塾生は「たくさんの注文を捌くのが大変だったが、協力して乗り越えられたのが嬉しかった」と振り返りました。彼らの表情には達成感があふれ、自信が増したことが伺えます。
学びのプロセス
「起農みらい塾」では、販売活動に至るまで多様な授業が行われました。子どもたちは、金融教育や食農教育の基本を学んだ後、広島和牛やお米の生産現場を訪問し、リアルな体験を通じて深く理解を深めました。また、競合の調査や来店者へのアンケートを通して、消費者の視点も取り入れました。
販売日の近くになると、コストに配慮した商品の材料選びや、実際の利益を見込んだ販売計画の策定に取り組み、ビジネス的な感覚を養いました。これは単なる販売活動ではなく、未来の社会に必要とされるスキルを育てる重要なプロセスなのです。
次なる未来に向けて
「起農みらい塾」は、子どもたちが挑戦し成長する場です。このプロジェクトを通じて、子どもたちがどのような社会的なイノベーションを生み出すのか、目を離せません。学びの様子は公式ウェブサイトで随時公開されており、興味のある方はぜひチェックしてみてください。例えば、講師として地元メディアの中国放送(RCC)との連携もあり、子どもたちの様子が報じられています。
プロジェクト情報
- - 名称: JAグループ広島 食農教育プロジェクト 「起農みらい塾(第2期)」
- - 開催日程: 2023年7月~11月
- - 開催場所: 広島県内(広島市、安芸高田市、三次市、世羅町)
- - 主催: JAグループ広島
- - 協力: エデュパーク、RCCスクール
「起農みらい塾」は、地域の未来を担う子どもたちに新たな可能性を与えています。今後の活動にもぜひ注目してください。