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大阪市に本社を置くインテグラル・テクノロジー社は、コロナウイルス感染症の影響を受けて、米国市場への進出を本格化させることを決定しました。これに伴い、アメリカでの代理店開拓を進めるため、米国のI.T.A.,Inc.社と提携契約を結びました。同社は日系企業のアメリカ進出をサポートする専門家で構成されており、既にフォード社との取引実績も持っています。

近年、インテグラル・テクノロジー社は、在宅勤務の促進に合わせて、設計ソフトウェアの利用方式を従来の社内利用から、SaaSモデルに変更しました。この変更により、国内の需要をネット上で取り込み、大手自動車メーカーや電装品メーカーの開発スピードアップに貢献しています。これまでの品川オフィスの営業事務機能を閉じる方針も、米国市場開拓への資金を確保するための一環とされています。

提携したI.T.A.,Inc.社は、日本企業が米国市場に参入する際の重要なパートナーとして機能します。同社社長の岸岡慎一郎氏は、在米自動車サプライヤーとの取引に精通しており、米国市場への販路拡大に向けた戦略的なサポートを提供します。また、ENSPIREA社の平章人社長がI.T.A.のパートナーとして参加していることで、市場進出の際のネットワークが強化されます。

インテグラル・テクノロジー社は、今回の代理店契約を皮切りに、米国市場での営業活動を積極的に展開し、2023年内にはシリーズAの資金調達を目指す準備を進めています。加えて、5年後のIPOを視野に入れ、海外市場での拡大を図りながら、年商10億円を目指すとのことです。

さらに、米国市場におけるプロモーション活動の第一弾として、11月30日から12月4日まで開催されるVirtual Engineering Weekにオンライン出展することが決定しました。このイベントは、医療機器や先端製造技術、自動化といった分野の企業を対象としており、米国市場での販路開拓を目指す重要な機会となります。参加企業は、国際的なビジネスネットワークにアクセスし、貴重な出会いを得るチャンスが広がります。

インテグラル・テクノロジー社は、今後も海外市場への挑戦を続け、成長を目指すと同時に、国内外のニーズに応える製品及びサービスの向上に努めていく所存です。まずは、今回の代理店契約を契機に、米国市場でのさらなる成長と発展を期待したいです。

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