2025年7月6日、公益社団法人認知症の人と家族の会、朝日新聞社メディア事業本部、大塚製薬株式会社が共同開催する市民公開講座「認知症の人とその家族がおだやかな毎日を過ごすために」が行われます。この講座は、認知症に関する理解を深めると同時に、患者とその家族がより良い生活を送れるようサポートすることを目的としています。
認知症の方々は、多くの困難や不安を抱えて生活しています。また、介護する家族もまた、時に心身ともに疲弊し、ストレスを感じることがあります。このような状況を少しでも緩和し、共に充実した日常を送るためには、どういった知識や情報が役立つのかを探る良い機会となるでしょう。
プログラムの詳細
この公開講座は、2部構成で行われます。第1部では、認知症に関する講演が3つあります。まず、東京慈恵会医科大学名誉教授であり、認知症の専門医である繁田雅弘先生による「認知症の行動心理症状についての講演」では、認知症患者の行動についての理解が深まることでしょう。
続いて、公益社団法人の吉田哲久さんと富代さんご夫妻が「認知症、ちょっと不便だけど不幸じゃない 〜伝えたい希望の轍〜」というテーマでお話しされます。ここでは、認知症と共に生きることのポジティブな面や、コミュニティの支えがどれほど重要かを考えます。最後に、さいたま市認知症フレンドリーまちづくりセンターの黒川愛さんが行う「認知症とともに生きる支えあいのまちづくり」の講演があり、地域における支援の重要性について説かれます。
第2部では、専門家や支援者と参加者が一緒に知識を共有するトークセッションが設けられています。認知症と共に暮らすために知っておくべきポイントを議論し、参加者が持つ質問を解消する貴重な場となることでしょう。
申し込み方法
参加希望者は、以下のURLから申し込みが可能です。申込締切は、会場参加が2025年6月22日、オンライン視聴が2025年7月2日までです。定員は会場参加が300名、オンライン視聴が700名です。参加者には、会場参加の場合は聴講券、オンラインの方には視聴用URLが送られます。なお、応募が多数の場合は抽選が行われることがありますので、早めの申し込みが推奨されます。
また、当日はロビーにて、認知症ケア支援のためのVR体験会が行われ、介護に関する理解を深めることができます。
この機会に認知症についての理解を深め、より良い生活環境を作るための情報を得ていただければと思います。