高所得訪日旅行者
2024-12-05 16:20:38

高所得訪日旅行者の実態を探る!タイパとコト消費の新潮流

高所得訪日旅行者の実態を探る!



近年、訪日外国人客の中でも特に富裕層に焦点を当てることが重要です。2024年9月30日から観光庁が提供する「インバウンド消費動向調査」の個票データを基に、Onedot株式会社が高所得者層の実態を詳細に分析しました。このデータは、訪日外国人旅行者の消費動向を多角的に観察する貴重な機会となります。また、観光庁はこのデータの活用を推奨し、訪日外国人に対するマーケティング施策と観光の効果を最大化することを目指しています。

高付加価値旅行者の傾向



今回の個票データは、2024年4-6月期に収集されたもので、特に世帯年収10万USD以上の高所得者層に焦点を当てました。この層に該当する旅行者は全体の27%で、さらに20万USD以上の層は6%にとどまっています。こうしたデータから、訪日旅行の消費者として非常に重要な位置を占める富裕層の実態が見えてきます。

タイパとコト消費のニーズ



特に注目したいのは、高所得者層の傾向として「タイパ」、すなわち「時間対価」を重視する消費行動です。彼らは限られた滞在時間の中で多くの体験を楽しむことを優先し、そのための出費は惜しまない傾向があります。分析では、世帯年収が上がるほど、体験項目の数も増加していることが示されています。

国別の特性と消費密度の違い



国・地域別の分析では、香港からの訪日高所得者の消費密度が特に高く、彼らは平均4.5万円以上を一日当たり投資していることがわかりました。続いて中国の高所得者も4万円となり、他の国に比べて大きな差が見られました。このことから、香港と中国の高所得者層が持つ日本旅行への期待とニーズがうかがえます。

旅行者の性別と年齢層



高所得者層の性別と年齢層については、一般的に男性が若干多い傾向が見られるものの、中国からの訪日者は30~40代の女性が多いという特性があります。対照的に、欧米諸国では若年層の男性が訪日するケースが目立ち、国ごとに異なる傾向を把握することが今後のマーケティング戦略において重要です。

新たな消費トレンド



また、特に注目すべきポイントとして、「コト消費」の需要も高まっています。歴史や文化体験、テーマパーク訪問など、単なる買い物ではなく、体験を重視する旅行者が増えてきています。これは特に欧米豪の旅行者に顕著です。

高所得旅行者の訪問地の傾向



高所得者層は昨今、日本国内外への訪問頻度も高まっており、訪問回数が特に多いのは香港からの旅行者です。九州や四国といった地域にも足を運ぶ傾向が見られ、訪日旅行が大都市だけでなく、地方へも広がっていく動きが強まっています。

まとめ



今年度は訪日観光者数の過去最高値の更新が期待される中、高付加価値旅行者の取り込みがますます重要視されています。これまで取り囲むことが難しかった富裕層へのアプローチが、今後の観光産業の焦点となっており、観光庁も高額旅行者向けの施策強化を発表しています。データの蓄積と分析によるさらなる実態解明が期待される中で、高付加価値旅行者のニーズを満たすマーケティング戦略の構築が急務です。

この分析に関する詳細な情報については、Onedot株式会社の公式サイトでご確認ください。


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ワンドット株式会社
住所
東京都港区三田3丁目5−27
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