3Dプリンターの未来を切り拓く、WASP社との提携で新たな展開へ

株式会社Lib Workは、イタリアの3Dプリンター企業WASP社と業務提携し、日本国内での建設用3Dプリンターの販売業務を行うことを発表しました。この提携は、WASP社が開発した「CRANE WASP」と呼ばれる3Dプリンターを用いて、持続可能でサステナブルな住宅を提供することを目指しています。

Lib Workは、2024年1月に完成した自社の3Dプリンターハウス「Lib Earth House model A」の開発にあたり、2022年にWASP社を訪問し、同社が提供する技術と理念が自社のビジョンに合致していることを確認しました。WASP社の「CRANE WASP」は、土を素材として使用できるため、環境への配慮が求められる現代社会において、非常に魅力的な選択肢となります。

今後、Lib Workはこの3Dプリンターを活用し、住宅事業のフランチャイズ展開や、販売、保守、メンテナンス、関連サービスの提供を行っていくとしています。現在、詳細な契約内容について協議中であり、公式な契約締結に向けて準備を進めています。

WASP社は、イタリアに本社を構え、建築のほか、医療やエネルギー、食品業界でも3Dプリンティング技術を応用しています。特に、ドバイでディオールと共同開発した3Dプリンター製の店舗や土とわらを利用した住宅「GAIA」など、国内外で注目を集めています。

Lib Workは、3Dプリンターによる製品の販売からメンテナンス、さらにはプリントデータや材料の知識提供に至るまで、一貫したサービスを提供することを目指しています。競争の激しい3Dプリント技術の世界で、自社の知見を活用し、多様なサービスに拡大できる可能性を秘めています。

「暮らしを変える、世界を変える、未来をつくる」というミッションを掲げるLib Workは、戸建て事業に限定せず、さまざまな事業展開を行っています。これにより、地域の工務店へのサポートを提供し、さらに持続可能な住宅の構築を進めています。また、土地探しや新築住宅プランの提案システムの開発、YouTubeチャンネルの運営など、デジタルマーケティング分野にも力を入れています。

持続可能な未来に向けた取り組みとして、Lib Workは引き続き3Dプリンターハウスの研究開発を行い、サステナブルな住環境を提供していく方針です。これらの取り組みを通じて、Lib Workは新しい住宅のあり方を提案し、地域に根ざした事業を展開していくことを目指します。