ファイトリピッド資金調達
2024-10-02 12:50:13

ファイトリピッド・テクノロジーズが初の資金調達 環境保全に向けた新たな一歩を

ファイトリピッド・テクノロジーズが実施した資金調達とその意義



株式会社ファイトリピッド・テクノロジーズ(以下、PLT)は、2023年に初めての資金調達を行い、合計3千万円を集めることに成功しました。この投資ラウンドには、リバネスキャピタル、ジャーミネーションファンド、広島ベンチャーキャピタル、フォーカスインキュベート、さらに複数の個人投資家も参加しました。今回は、藻類による有用脂質生産を主なテーマにした研究開発を加速するための資金調達であり、環境への配慮が大きなテーマとなっています。

企業のビジョンと背景



PLTは2021年に東京工業大学発のベンチャー企業として設立されて以来、藻類を利用した有用脂質の生産に力を入れてきました。この取り組みは、食品業界だけでなく、今後は燃料生産にも活用される可能性があり、カーボン・ニュートラル社会の実現に寄与することを目指しています。特に、国内外の食品企業との連携を強化し、自社の藻類培養施設を設けることで、食用油脂やフィルムに使用されるω3脂肪酸の生産を大規模に行う計画です。

瀬戸内地域の特性と展望



PLTは、瀬戸内海沿岸に位置する企業との連携を通じて、藻類培養のための工場を展開することを目指しています。この地域はCO₂や廃熱の再利用が可能であり、培養に必要な環境が整っているため、特に社会的な意義が高いと評価されています。広島ベンチャーキャピタルからも、こうした条件がPLTの事業に対する期待感を高める要因となっています。

投資の動機と期待の声



出資者たちは、PLTの持つ独自の技術に大きな期待を寄せています。リバネスキャピタルの池上昌弘社長は、「太田社長の長年の研究実績と、その社会実装への情熱が強く共鳴した」と考え、PLTの取り組みが社会的課題の解決に貢献するとの認識を示しました。また、広島VCの大江拓真シニアマネージャーも、藻類による温暖化対策の可能性について興奮を隠せず、これは「理屈抜きに正義だ」とコメントしています。

未来への展望



今回の資金調達により、PLTは藻類の高生産性を持つナンノクロロプシスの技術開発をさらに進めることが可能になります。これにより、食用油脂だけでなく、環境保全にも寄与できる製品を市場に供給することが見込まれています。今後、藻類技術の進展によって、私たちの生活がどのように変わっていくのか、大いに期待が寄せられます。そして、ファイトリピッド・テクノロジーズはその一翼を担い、持続可能な未来に貢献し続けることでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社ファイトリピッド・テクノロジーズ
住所
神奈川県横浜市緑区長津田町4259-3Science Tokyo 横浜ベンチャープラザ W202/W402
電話番号

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