ChromaとRohde & Schwarzがタッグを組む
ChromaとRohde & Schwarzのコラボレーションにより、パワーテストの効率が飛躍的に向上します。このパートナーシップは、ChromaのPower Conversion Device Automated Test System Model 8000(ATS 8000)プラットフォームにRohde & SchwarzのMXOシリーズオシロスコープを統合するという形で実現しました。この統合は、AIを駆使したデータセンターの電源システムをテストするための新たな手段を提供します。
高電力・多チャネルアプリケーションへの対応
最近のAIインフラの発展は、データセンターおよびその関連システムにおける電力需要を著しく増加させています。このことにより、パワーエレクトロニクスエンジニアには、より高出力かつ高密度な電源設計が求められるようになっています。また、最新のHVDC(High-Voltage Direct Current)電源アーキテクチャもその一環として目を引いています。エンジニアは、ATS 8000のような自動テストプラットフォームを使用して、波形捕捉やデバッグ、キャリブレーションの自動化をグレードアップしています。
ATS 8000の特徴
ATS 8000は多様なパワーコンバータと電源装置の自動テストを可能にします。Chromaは、MXOシリーズのデジタルオシロスコープを新たにこのシステムに組み込むことで、過渡応答やダイナミックな波形をリアルタイムで捕捉する機能を強化しました。
MXO-EPプロセッシングASICテクノロジーを基にしたMXOシリーズは、最大毎秒450万回の波形捕捉を可能としており、これにより測定にかかるデッドタイムを削減し、信号の動きを正確に把握できます。さらに、高度なデジタルトリガ機能と調整可能な感度によって、微小な信号異常も容易に捉えられるようになりました。
高密度のパワー要求に答える
現在、多くのAIデータセンターでは、単一の電源ラックで複数のパワーモジュールとバッテリーバックアップユニット(BBU)の直接接続が必要とされる場合があります。これに対処するため、MXOシリーズは最大8チャネルのモデルを導入しており、ScopeSyncアーキテクチャを利用して複数の機器を同期させることが可能となります。この機能により、最大24の同期チャネルを確保し、大規模なデバッグ作業や手動テスト結果の自動テスト結果との統合が容易になります。
柔軟なテスト環境を実現
ChromaのPowerPro制御ソフトウェアを用いれば、エンジニアはテストシステムを柔軟に構成し、C#やPythonで記述された外部プログラムも流れの一部として実行できるようになります。これによって、製品特有のキャリブレーションルーチンの適用や、シリアル通信バスからの制御フレームのデコードといったカスタム解析ができます。このように、実環境から生産ラインまで、エンジニアは求めるテストフローに応じた形で調整可能です。
終わりに
ChromaのATS 8000 Software Solutions担当Product ManagerであるEvan Tsai氏は、「AI時代における効率性と柔軟性は非常に重要だ」と話します。今回のMXOオシロスコープの追加により、先進的なパワーテストに求められる機能が一段と強化されました。両社は、今後も自動テスト技術のさらなる発展に寄与していく考えです。
詳細情報は
ChromaのATS 8000と
Rohde & Schwarzのオシロスコープを参照してください。