2026年度小児医療研究助成金の応募受付がスタート！

2026年度小児医療研究助成金の応募受付が開始

公益財団法人川野小児医学奨学財団（埼玉県川越市）では、2026年度の小児医療に関する研究助成金の応募受付を9月1日より開始しました。これは小児医学・医療の発展を目的としたもので、一般枠は400万円、若手枠は150万円という大幅な助成金額の引き上げが行われています。

研究助成の背景

小児医学の進歩により、多くの命が救われ、子供たちの健康が守られています。しかし、解決すべき課題も残っています。川野小児医学奨学財団は、1990年以来、小児疾患に関する研究活動を支援し、多くの研究者の活躍を後押ししてきました。特に、2007年からは40歳以下の若手研究者向けに特別な助成金枠を設け、より多くの新しいアイデアや研究が誕生する場を提供しています。

助成金の詳細

新たに設定される助成金の上限は、一般枠が1件につき400万円、若手枠は150万円です。また、資金の使用期間には柔軟性があり、一般枠は1年または2年の使用期間から選択できます。これにより、研究者は自身のプロジェクトの進行に応じた適切なスケジュールで助成金を活用することが可能になります。

応募に関する情報

助成金の対象となるのは、日本国内の総合大学医学部や医療機関に所属する研究者です。応募者は、所属機関からの推薦を受け、過去三事業年度の間に当財団から助成金を受けていないことが求められます。

募集要項

- 対象分野: 小児疾患の原因究明、治療、予防などに関する基礎医学、臨床医学、社会医学
- 応募資格:

1. 日本国内の研究機関に所属
2. 申請時かつ助成期間中も所属を維持
3. 推薦が受けられること
4. 過去3年以内に助成金を受けていないこと
5. 若手枠の場合、40歳以下であること

- 応募方法: 当財団のウェブサイトから申請フォームにて
- 応募受付期間: 2025年9月1日から11月17日まで

支援の重要性

小児医療は日本において著しい進歩を遂げているものの、研究者の間で資金の不足は深刻な課題です。2024年度に行ったアンケート調査によれば、多くの研究者が「研究資金の獲得が難しい」と回答しています。また、海外の研究機関に移籍する理由としては、「より多くの研究費が得られる」という意見が多く挙げられました。これらの背景から、川野財団は研究者を支えるための助成金の拡充に踏み切りました。