OKIが提供するリチウムイオン電池評価サービスの詳細
近年、ウエアラブル機器やスマートフォン、モバイルバッテリーなど、様々な電池搭載機器が急増しています。それに伴い、安全性の確保がますます重要になっています。このようなニーズに応えるため、OKIエンジニアリング(以下、OEG)は新たに「リチウムイオン電池の経年劣化安全性評価サービス」を開始しました。このサービスは、リチウムイオン電池を使用する製品の安全性を向上させることを目的としています。
経年劣化の影響
OEGが調査した結果、これまでの焼損事故の約7割がリチウムイオン電池の経年劣化によるものであることが判明しました。このことから、製品に搭載されるリチウムイオン電池の安全性評価は、企業にとって欠かせないプロセスとなっています。しかし、リチウムイオン電池は可燃性の電解液を含むため、設計・製造を行う企業は、自社内での評価が難しいのが実情です。
サービスの概要
新たに提供されるこの安全性評価サービスでは、実際の使用環境に近い状態で新品の電池を充放電し、1~2年相当の経年劣化を模擬します。これにより、電池単体及びその搭載製品における焼損や発火のリスクを確認できます。具体的な評価項目としては、外観検査、電気特性検査、X線CT検査、分解検査、過充電評価、外部加熱評価などが含まれ、これらの評価を通じて潜在リスクを顕在化させることができます。
期待される成果
このサービスの導入により、製造メーカーはより安全性の高い電池を選定し、その結果として市場に流通する製品全体の安全性が向上します。つまり、消費者は信頼できる製品を手に入れることができるようになります。このように、OEGはリチウムイオン電池の経年劣化評価を通じて、ウエアラブル機器やその他の小型家電製品の安全性向上に寄与していく方針です。
販売計画と今後の展望
サービスの提供は2023年10月17日から始まります。今後の販売目標は2024年度に1億円とし、さらに評価サービスを拡充していく方針です。この新しい取り組みが、リチウムイオン電池に対する信頼性を高め、産業全体に良い影響を与えることが期待されます。最後に、本サービスの詳しい情報についてはOEGの紹介サイトを参照してください。
【詳細リンク】[
リチウムイオン電池の経年劣化安全性評価](https://www.oeg.co.jp/analysis/Li-ion-safetyevaluation.html)
私たちの生活の一部とも言えるリチウムイオン電池。その安全性を守るため、OEGは今後も技術開発とサービス提供に注力し、安全な製品を市場に送り続けていく予定です。