ワールド・モード・ホールディングス株式会社(以下、WMH)は、2025年6月6日、台湾の台北市で台湾ショッピングモール・商業用不動産協会(TSCRE)との共催で、現地のリテール企業を対象としたセミナーを開催しました。このセミナーは、台湾リテール業界の交流と成長を促進するための重要なイベントとなりました。
TSCREは、台湾における商業不動産業界の発展を目指し、業界全体の競争力を向上させるための取り組みを行っている団体です。顧客ニーズに即したサービス提供を通じて、業界全体の成長を支持しています。特に、彼らは人材不足や消費者のニーズの変化、EC市場の成長に対処するための戦略的な取り組みに注力しています。
今回のセミナーは、そのような背景から実現しました。TSCREの理事長であるジェフ・ツァイ氏がWMHの持つ日本およびアジアの市場での経験に関心を示し、特に人材派遣や育成、ブランドの海外展開においてWMHの知見が重要であるとされたため、皆様に向けた情報提供が期待されました。
セミナーでは、「日本のリテール業界の課題とグローバル展開の展望」がテーマに設定され、WMHの国際事業統括部の松本眞人執行役員と、台湾拠点のWORLD MODE TAIWANの安武慎吾ゼネラルマネージャーが登壇しました。二人は日本と台湾における事業支援の実績を詳しく説明し、両国のリテール業界の関係をより深める方法について意見を交わしました。
松本部長は、WMHグループが提供できる多様なソリューションを紹介し、特に日本のノウハウを活かした人材育成の重要性を強調しました。これにより、現地のニーズに即した柔軟なサポートを提供し、顧客のニーズに応えることを目指していると述べました。
一方、安武ゼネラルマネージャーは、WMHが台湾での実績をもとに提供している支援の具体的な内容について触れました。特に、台北市に新しくオープンした「三井ショッピングパーク ららぽーと台北南港」における日本発の3ブランドの同時オープン事例を挙げ、言語や文化の違いに対処しながら、効果的な支援を行った事例を紹介しました。こうした成功事例は、他の日本企業が台湾市場に参入する際のモデルとなり得ると評価されています。
セミナーは、定員を大きく上回る50人以上のリテール業界関係者が参加し、活気ある雰囲気の中で行われました。 WMHは、今後も台湾での活動を拡大し、日本と台湾のリテール業界の架け橋となるべく、継続的に貢献する方針を示しています。
WMHグループは、シンガポールを本社とし、台湾をはじめ、マレーシアやオーストラリア、ベトナムなど、APAC地域でのネットワークを活かしたマーケティング戦略を進めています。この地域におけるファッションとビューティー業界の課題解決に向け、さまざまなソリューションを提供しています。日本市場での成功事例を積極的に共有し、台湾のリテール市場に適応した支援を行うことで、両地域の発展に寄与していくことを目指しています。
今後、WMHはTSCREとの連携を強化し、両国のリテール業界の発展に貢献する様々な取り組みを進めていく予定です。