京都外国語大学と京都商工会議所は、6月18日に包括連携協定を締結しました。この協定は、両機関が持つ知識やリソースを結集し、京都で活躍するグローバル人材の育成、京都企業の産業人材の確保支援、京都観光・文化への理解増進と世界への発信を目的としています。
協定に基づき、両者は具体的な連携事業を展開していく予定です。学生の視野を広げるため、人手不足に悩む京都の中堅・中小企業を学生に紹介するプログラムを夏に実施するほか、京都商工会議所が主催する京都・観光文化検定試験の学生団体受験や、京都企業経営者による講演会なども予定されています。
特に注目すべきは、学生が京都の優良企業で実習体験を行う「京都の優良企業を知る体験プログラム」です。令和6年度からは、学生の認知度が低いBtoB企業を対象とし、低学年時から企業や業界研究に取り組むことで、学生の将来のキャリア選択に対する興味や理解を深めるとともに、企業の人材獲得支援と認知度向上を図ります。
また、学内企業説明会に京都商工会議所が支援する会員企業の出展枠を設けるなど、学生への企業情報の提供と企業の採用支援にも力を入れます。さらに、京都検定テキストを活用した授業や、京都検定の講師派遣、団体受験の催行などを通して、海外で活躍するうえで必須の日本文化を理解した人材育成にも協働して取り組む予定です。
この協定が、京都で学ぶ多くの学生が、京都の地域・文化振興や活性化に関わっていく道筋になることが期待されています。