セブン-イレブンで始まるAI活用の省エネ空調サービス
2023年10月、パナソニックHVAC & CC株式会社は、業務用空調向けIoTサービス「Panasonic HVAC CLOUD」を全国のセブン-イレブンの一部33店舗に導入しました。この新サービスは、空調の効率的な管理を実現し、エネルギーの消費を大幅に削減することを目的としています。
AIによる省エネコントロール
HVAC CLOUDの特長は、その「AI省エネコントロール」機能です。この機能によって、33店舗での空調消費エネルギーが最大で28.1%減少する見込みとなっており、年間で約84トンのCO2排出量の削減にもつながるとされています。このデータは、2024年4月から2025年3月にかけて実施される計画に基づいています。
セブン-イレブンのCO2排出の大部分は店舗の運営に関わるもので、特に空調がその約21%を占めることから、空調の省エネ対策が急務とされてきました。HVAC CLOUDは、空調設備の遠隔管理が可能なクラウド型IoTサービスであり、空調管理にかかる時間的コストを削減し、効率化を図ることができます。
利用状況に応じた温度管理
店舗では、客の入店や荷物の搬入により、気温が変化します。そのため、従業員がリモコン操作で必要以上に冷暖房を行うことが多く、空調に過剰な負担をかけることがありました。しかし、HVAC CLOUDはパナソニック独自の特許技術を利用しており、外部環境や利用者の操作を学習し、最適な省エネ設定に自動で調整します。これにより、快適さを保ちながらもエネルギーの無駄を削減できるのです。
実証実験の成果
2023年9月から2024年10月にかけて、2店舗で行われた実証実験では、AI省エネコントロールを適用することで、最大28.1%の空調消費電力量の削減が確認されました。これを全33店舗に拡大することで、年間のCO2排出量約84トンの削減を目指しています。
このサービスは既存の業務用空調機への後付けが可能で、大掛かりな工事や複雑な運用変更を必要としません。そのため、導入が比較的容易で、店舗運営者にとっても負担が少ないのが特長です。
フロン漏洩と故障検知の未来
HVAC CLOUDは、今後、空調機器からのデータをAIで分析し、フロン漏洩の検出や空調機の故障予知機能を提供することを予定しています。これにより、店舗運営のさらなる効率化と省エネを進め、持続可能な社会の実現に寄与していきます。
この新しいテクノロジーは、エネルギー効率を向上させるだけでなく、環境負荷を軽減するという重要な役割も担っています。今後の展開に期待が高まります。
参考情報
さらに詳細な情報は、パナソニックの公式ウェブサイトで確認できます。HVAC CLOUDサービスの紹介ページもチェックしてみてください。
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