ヴァレオとKapsch TrafficCom、次世代通行料金支払いソリューションの開発を発表
2026年、米ミシガン州トロイにて、世界的な自動車技術企業であるヴァレオと、交通ソリューションのプロバイダーであるKapsch TrafficComが新たな提携を発表しました。この提携の目的は、V2X(Vehicle-to-Everything)技術を利用した、安全かつシームレスな通行料金支払いシステムの開発です。
提携の背景と目的
両社の新しい取り組みは、コネクテッドカー技術を元にした自動運転支援と、交通管理における最新技術を融合させたものです。ヴァレオは先進運転支援システム(ADAS)や自動運転技術においてトップレベルの専門知識を持ち、Kapschは高度道路交通システム(ITS)に長年の経験を有しています。この両者が手を組み、交通の効率を一層高めることを目的としています。
この新しいシステムは、車両が料金所のインフラと直接的に通信することで、通行料金の支払いを自動化し、ドライバーにストレスのない体験を提供します。2月2日から5日まで、カリフォルニア州サクラメントで開催される5G Automotive Association(5GAA)の会合では、この技術のライブデモも予定されています。
システムの仕組み
今回のデモに使用される車両は、ヴァレオのC-V2X車載ユニットを搭載した自動運転車です。料金所に近づくと、PC5ベースのSAE J3217メッセージを用いて、Kapschのロードサイド・ユニット(RSU)と安全な通行料金取引を自動的に開始します。この一連の流れは、特別に設計されたセキュリティ認証システムを通じて保護され、データの完全性やプライバシーを確保します。
このプロセスは、RFIDやビデオシステムを超えた利便性を提供し、事業者の運営コストを削減すると共に、ドライバーに対して快適な走行体験を提供することが見込まれています。
ヴァレオとKapschの展望
ヴァレオ・ノースアメリカの社長であるジェフリー・シェイ氏は、「この提携は、コネクテッドカー技術を駆使した運転体験を創出する革新的な一歩だ」と述べています。Kapsch TrafficCom North AmericaのJB・ケンドリック社長も、「私たちは、車両そのものが決済デバイスになりつつあることを感じる」と語り、今後の展開に期待を寄せています。
まとめ
この提携によるソリューションは、ドライバーにとって一層便利で負担の少ない通行料金のシステムを可能にするでしょう。料金徴収機関にとっても、コスト削減に寄与することが期待されています。全体として、ヴァレオとKapsch TrafficComの連携は、未来のモビリティの姿を変革する大きな貢献となるでしょう。
この提携は、単なる技術の向上だけでなく、自動車業界全体の新たなエコシステムの一環として、持続的な成長へとつながっていくことを目指しています。