日鉄エンジニアリング、インド国営製鉄会社向けコークス乾式消火設備を受注

日鉄エンジニアリング株式会社がインドの国営製鉄会社であるSteel Authority of India Limited(SAIL)から、IISCO製鉄所向けにコークス乾式消火設備(CDQ)を受注したことが発表されました。これは、SAILの古くなったコークス炉を更新するための新設設備であり、今後、設計、調達から製造、据付工事、および試運転にいたるまでを、日鉄エンジニアリング、Nippon Steel Engineering India Pvt. Ltd.(NSEI)、TATA Projects Limited(TPL)の三社が連携して行うことになります。

この新しいCDQは、SAILが今まで使用していた通常の湿式消火方式に代わるものであり、よりエネルギー効率が高く、環境に配慮した先進的なシングルチャンバー方式となっています。当社グループのCDQは、すでに170基以上の導入実績があり、高効率な蒸気生産と安定した稼働を維持してきたという強みがあります。また、NSEIを活かして地元の資源を最大限に活用し、現地企業TPLとの連携によって価格優位性も実現しています。

本プロジェクトは、インドにおける全ての新設CDQの受注数を13基に引き上げるものであり、日鉄エンジニアリングとしてはSAIL向けの受注は初めてとなります。これにより、同社はインド国内の製鉄業界におけるエンジニアリングと製造の能力をより一層強化し、先進的なCDQの供給に応えることで、環境を保護しつつCO2の排出量を削減するためのリーダーシップを発揮することを目指しています。

コークス乾式消火設備(CDQ)は、コークス炉で冷却された約1,000℃の赤熱コークスを、乾燥した不活性ガスを用いて冷却することで、従来の湿式消火方法と比較してダスト排出量を減少させ、蒸気を通じた発電によりクリーンエネルギーを生成します。これは高炉での使用に適したコークス品質を改善すると同時に、環境負荷の削減に寄与する重要な設備です。このように、日鉄エンジニアリングの新たな挑戦は、インドの製鉄業界だけでなく、持続可能な産業の実現にも貢献することが期待されています。

日鉄エンジニアリングはこれまでも様々な国々での実績を基に、次世代の製鉄所向けの効率的で持続可能な設備の開発に取り組んできました。今後も、同社はインドに限らず、グローバルに展開する中で、環境と経済のバランスをとった製鉄業界の発展のため、様々なソリューションを提供していくことでしょう。

会社情報

会社名
日鉄エンジニアリング株式会社
住所
東京都品川区大崎一丁目5番1号大崎センタービル
電話番号
03-6665-2000

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