長崎県に位置する軍艦島、通称端島、そして中ノ島と高島の3つの島を巡る「長崎世界遺産3島ツアー ~20世紀の光と影~」が、2025年11月5日(水)と11月6日(木)の2日間にわたり、特別に開催されます。このツアーは、プロフェッショナル・エージェンシー事業を手掛ける株式会社クリーク・アンド・リバー社(C&R社)が企画・プロデュースに協力し、歴史深いこの3つの島々を訪れる初めての試みとして、多くの注目を集めています。
ツアーは、長崎駅を出発点に専用の貸切バスで野々串港へ向かい、そこから観光上陸船アイランド号で軍艦島に上陸します。軍艦島では、第一から第三見学所、そして国内初のRC集合住宅や鉱業所跡など、島ならではの歴史的なスポットを巡ることができます。特に軍艦島は、TBSのドラマ『海に眠るダイヤモンド』の舞台としても知られ、多くの人々に愛される観光地となっています。
次に中ノ島に向かい、明治初期の竪坑跡や火葬場跡を訪れた後、高島に向かいます。高島では、世界遺産北渓井坑と石炭資料館を見学し、最終的に端島音頭の盆ダンス体験を通じて、地域に伝わる伝統文化にも触れる機会があります。このツアーは、ただの観光ではなく、それぞれの島が持つ歴史を深く知ることができる内容となっている点が大きな魅力の一つです。
ツアーガイドを務めるのは、「軍艦島伝道師」として知られる黒沢永紀氏。彼は長年にわたり軍艦島に関する研究を行い、その知識を余すところなくツアー参加者に伝えます。黒沢氏による貴重なお話は、他のツアーでは体験できない特権とも言えるでしょう。
参加費は大人25,000円、中高生17,000円(いずれも税込み)となっており、各日ともに募集人数は10名の予定です。なお、小学生以下の方は危険な場所があるため参加できない旨も注意が必要です。このツアーは2025年の文化資源活用プロジェクトの一環としても位置づけられ、文化庁の補助を受けています。
また、C&R社は今後も地域の活性化を図りながら、様々な地方創生の活動に取り組む考えを明らかにしています。彼らの次なる計画やイベントにも期待が寄せられています。詳細やお申し込みについては、長崎バスツアーの公式サイトからアクセスが可能です。
2025年の春、歴史の舞台である長崎の3つの島々をめぐる特別な体験をぜひお楽しみください。