伊東商会からのPC寄贈で高校生の未来を開く視点
認定NPO法人CLACKが運営する活動と、株式会社伊東商会との連携について紹介します。伊東商会は、今月、使用済みのパソコン10台をCLACKに寄贈し、経済的に困難を抱える高校生たちの学びをサポートします。この取り組みを通じて、CLACKはこれらのPCを用いた無償のプログラミング教育を提供し、子どもたちに自立する力を身につけてもらうことを目指しています。
「Pass the Baton(パス・ザ・バトン)」の取り組み
CLACKでは、2021年から「Pass the Baton」というプログラムを開始しました。このプログラムは、企業から譲り受けたリユースPCを、高校生に無償で提供するとともに、プログラミング教育を行うもので、子どもたちに自走力を育成することに焦点を当てています。寄贈されたパソコンは、パートナー企業である株式会社パシフィックネットによって、情報漏洩を防ぐ処理が施され、清掃・OSの再インストールも行われた上で、高校生の手に届けられます。
伊東商会の理念と寄贈の背景
伊東商会は、「家族や社会の大切さを忘れず、共に人生を充実させること」を企業理念として掲げています。彼らはこの理念に基づき、今回の寄贈を実施しました。伊東商会からの寄贈はこれで2回目となり、経済的な支援を通じて地域社会に貢献する姿勢がうかがえます。
Tech Runwayによる学びの場
実際に、寄贈されたパソコンは「Tech Runway」と呼ばれるプログラミング教室に通う高校生に配布されます。このプログラムでは、生徒一人ひとりがPCを手に入れ、プログラミング学習を通じて技術力を身につけられる環境が整えられます。これにより、学びが受講期間にとどまることなく、その後のキャリアに役立つスキルを獲得し続けられる可能性が広がります。
成果とこれからの展望
ここ数年で、多くの企業が「Pass the Baton」の趣旨に賛同し、累計1,000台以上のPCが寄贈されてきました。この取り組みに参加した企業は、CSR活動やSDGsの観点からも異なる形で関わることができることを評価しています。具体的には、社内勉強会の開催やインターンシップの実施といった新たな相互関係が生まれ、良好な循環が形成されています。今後CLACKは、このプログラムを拡大し、より多くの困難を抱える高校生に自立を目指す機会を提供する予定です。
サポートする企業が増加すれば、それだけ支援を必要とする高校生の人数も増えることから、新たなPCの寄贈を通じて「Pass the Baton」の取り組みを広めていく考えです。さらに、多様な企業との協力を深化させ、貧困の連鎖を断ち切るための仕組みの構築に力を入れていく予定です。
CLACKと伊東商会について
CLACKのビジョンは、「生まれ育った環境に関係なく、子どもが希望とワクワクを持てる社会」です。この活動を通じて、無償のプログラミング支援やキャリア教育を展開し、子どもたちとともに未来を拓く取り組みを続けています。
伊東商会は、産業機械の専門商社として70年以上の歴史を持ち、多岐にわたる分野で社会インフラの支えとなっています。両者の連携は、子どもたちの未来を切り開くきっかけとなるでしょう。
PCの寄贈に興味を持たれた企業担当者は、CLACKの公式ページで詳しい情報を確認し、支援への参加を検討していただければと思います。