手を洗うだけでくよくよ気分解消?
2025年6月30日に、心理学者の内藤誼人氏による新刊『くよくよしたら手を洗おう』が発売されます。この本は、ストレスや不安を和らげるための簡単なアクションを紹介し、日常生活の中で気軽に実践できるライフハックを提供します。
ライフハックの活用法
日常の中で、仕事での失敗や人とのトラブルによるイライラ、悩みなど、どんな人でもくよくよしてしまうことがあります。そんなとき、一般的には「気にしない方がいい」「ポジティブに考えよう」と言われますが、実際にその言葉を聞いたときには、すでに心は落ち込んでいます。そこで、本書が提案するのが、シンプルで実行可能なアクションです。
本書では、手を洗うことを始めとして、「頭の中の考えを紙に書いて捨てる」「窓を開けて換気する」といった行動を通じて、瞬時に心のリフレッシュが可能であることが紹介されています。こうした行動は、ストレスを和らげるだけでなく、心の健康もサポートしてくれるでしょう。
心理学に基づくエビデンス
書中で示される提案は、世界中の心理学の専門家によって検証されたものであり、特に新しく注目される実験結果に基づいています。たとえば、オーガスタ大学の研究では、足の裏に意識を向けることで感情が落ち着くという驚きの結果が報告されています。この技法は、怒りや不安を鎮めるためのシンプルな方法として広く紹介されており、マインドフルネスの一環とも言われています。
ネガティブ思考は進化の賜物
内藤氏は、ネガティブな思考そのものが生存に直結する知恵であると指摘しています。「人類が長い間、命の危険と隣り合わせで生きてきたからこそ、失敗を思い出し、未来に備える力を持った」と述べています。つまり、くよくよすることは人間らしさの一部であり、改善するべきものではないという立場を取っています。
簡単に実践できる手法
本書は、感じたストレスをすぐに軽減できる手法を提示しています。具体的には、以下のような内容が含まれています。
第一章:くよくよしたら、すぐやってみて!
この章では、「手を洗う」「貧乏ゆすりをする」「外に出て太陽を浴びる」など、気持ちを切り替えるための「応急処置」の方法が提案されています。
第二章:くよくよが続いたらやってみて!
ここでは、日常の中で試すべき解消法を紹介。たとえば、「元気な人を見る」「幸せを口ぐせにする」といった方法が提案されています。
第三章:くよくよを寄せ付けない考え方と習慣
この章では、長期的な視点から、心を強く保つための習慣について説明されています。「できないをNGワードにする」「推し活をする」といった工夫で、心を前向きに保つ方法を学ぶことができます。
楽しめる構成
本書は、見開きでアクションをサクサク見つけることができるデザインになっており、イラストを交えて楽しく読める内容に仕上げられています。髙栁浩太郎氏によるユーモラスなイラストもあり、読むだけで癒される要素が満載です。自分に合ったストレス解消法を見つけやすい構成になっているので、興味がある方には非常に取り組みやすい一冊です。
終わりに
内藤氏は「心を変えようと頑張らなくても大丈夫。少しの工夫で、くよくよをスルーする力が育まれる」と語ります。日常生活の中で感じるストレスを和らげる役立つ一冊として、大いに活用してみてはいかがでしょうか?
【書誌情報】
- - 書名:くよくよしたら手を洗おう
- - 著者:内藤誼人
- - 定価:1,650円(税込)
- - 発売日:2025年6月30日(月)
- - ISBN:978-4-07-461758-6
- - Amazon:リンク
- - 楽天:リンク
この本を手に取り、日々のストレスを軽減するための新しいアプローチを見つけてみましょう。