安定を求めるZ世代 若手社員400人調査結果
BCC株式会社は、2025年2月21日から25日の期間にわたり、社会人3年目までの若手社員400名を対象に、現在勤務する会社でどれだけの期間働きたいかについて調査を実施しました。この調査の結果、約30%の若手社員が「10年以上働きたい」と望んでいることが明らかになりました。その背景には、転職の面倒さや安定した職場環境への希望が見受けられました。
調査の概要
調査のテーマは「現在の会社で何年勤めたいか」の意向であり、新卒入社から3年目までの正社員を対象にしています。調査手法はインターネットリサーチで、400サンプルが有効回答として集まりました。この調査は、B2Bの営業支援を行うBCC株式会社の調査によるものです。
調査結果の詳細
若手社員400名に対して、現在の会社で何年働きたいかを尋ねた結果、「10年以上」と回答したのは30%に相当します。その理由については、「転職が面倒」という声が最も多く、次いで「お金のため」「大手だから」といった声が挙がりました。これらの回答からは、変化や不確実性を避ける傾向がうかがえます。
一方で、短期間での退職を考えている社員もおり、「2年未満」と回答したのは6.5%、また「1年未満」は6.8%でした。多くの理由が、「人間関係の悪さ」や「仕事が合わない」「ノルマが厳しい」というもので、職場環境や仕事のミスマッチが早期退職を考える原因となっていることが分かりました。
BCC株式会社の取り組み
BCC株式会社のIT営業アウトソーシング事業部の部長である松村氏は、この調査の結果を受けて、現在の会社に長く勤めたいと考える若手社員が多いことに警鐘を鳴らしています。「転職市場が活況な中、10年以上働きたいと思う思いが30%を超えたのは驚くべきことです」と述べ、若手社員に安定した職場環境を提供する重要性を強調しました。
同社では、若手社員を企業に派遣し、研修や教育を通じて人材を育成しています。これにより、企業がそれぞれの業務に自信を持って取り組むための支援も行っています。入社後、社内でのコミュニケーションを深めるための環境を整え、先輩社員から適宜アドバイスを受けられるシステムでのフォローアップが不可欠と言えるでしょう。
会社概要
BCC株式会社は、2002年に設立され、IT営業に特化したアウトソーシング事業を展開しています。大阪市中央区に本社を置き、従業員数は258名(2024年11月末現在)。始めた事業はIT営業支援だけでなく、ヘルスケアビジネスも含まれており、ますます多角的に事業を展開しています。2021年には東証グロース上場も果たしました。
URL
BCC株式会社公式サイト
IT営業アウトソーシング事業部
この調査結果は、若手社員の働き方や職場環境に関する重要な示唆を与えています。企業が若手社員を定着させるためには、育成やコミュニケーションを強化し、より良い労働環境を提供することが求められます。