バナメイエビの陸上養殖技術の新しい挑戦
東西化学産業株式会社が、バナメイエビの陸上養殖における新たな研究開発を始めました。これは、同社がワボウ電子株式会社や滋賀県立大学、そして滋賀県産業支援プラザと協力して進めるプロジェクトで、2025年度の「成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)」に採択されています。
プロジェクトの背景
バナメイエビは日本国内で人気の高い水産物ですが、その多くは海外から輸入されています。このため、輸入品における生産過程での薬剤使用や品質の安定性といった問題が懸念され、国内における安全で持続可能な養殖技術が求められています。これに応える形で、今回の共同研究が立ち上げられました。
研究開発の内容
本プロジェクトでは、ワボウ電子が持つバナメイエビの陸上養殖技術と、東西化学産業の水質浄化・管理技術を組み合わせます。さらに、滋賀県立大学の最新のカメラ監視技術や画像処理、解析技術を活用し、水質・給餌・養殖密度を一元化して管理する新しい養殖システムの確立を目指します。これにより、環境に優しい持続可能な陸上養殖の実現を図るのです。
主な目的
1.
環境負荷の低減: 垂直統合された養殖システムにより、生態系を守りながら効率的な養殖を実現。
2.
デジタル技術の活用: 水質や給餌、養殖密度をリアルタイムでモニタリングし、最適な養殖環境を提供。
3.
地域発の新産業創出: 中小企業、大学、公的機関が協力し、新たな地域産業の構築を目指す。
今後の展望
滋賀県を拠点とした本プロジェクトは、持続可能な水産養殖の実用モデルを構築し、地域の産業発展に寄与していくことが期待されています。今後の研究開発の進行状況に注目が集まります。
東西化学産業株式会社の概要
東西化学産業株式会社は、大阪府に本社を置く企業で、水熱技術や水処理技術をもとに、研究開発から装置設計・製造までを行っています。これまでにも環境負荷低減を実現する技術の開発に取り組んできました。
この新たなプロジェクトを通じて、同社は水産養殖の未来を切り開く革新を目指しています。
お問い合わせは、東西化学産業株式会社機械技術部 R&Dセンターまで。電話番号は077-500-3330、Emailは
[email protected]です。詳しい情報は
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