社員の自己理解を進める新たなセルフケアツール『キモチプラス』の導入実験

社員の自己理解を促進するセルフケアツール『キモチプラス』

企業が色々な悩みの解決に向けて取り組む中、精神的健康を重視した取り組みが注目されています。株式会社オープンアップウィズは、精神障害を持つ社員を支援するための新たな取り組みの一環として、セルフケアツール『キモチプラス』の導入実証実験を開始しました。

導入の背景

株式会社オープンアップウィズは、その特例子会社として多様な障害者を含む386名の社員を抱えています。特に、精神障害を持つ160名、知的障害を持つ130名、身体障害を持つ17名が在籍しています。これらの社員が安心して働ける環境を整えるため、専門のカウンセラーによるサポートを行い、自己管理能力や業務パフォーマンスの向上を目指しています。

2030年には社員数を1,000人規模に拡大予定であり、こうした背景から『キモチプラス』が導入されました。このツールは、社員が始業前に気分や前日の睡眠時間を入力することで、メンタルや体調の状態をグラフで可視化し、日々の健康管理を支援します。

『キモチプラス』の機能

『キモチプラス』は、フレンドリーなユーザインターフェースで、社員が直感的に使える設計となっています。毎日の気分や健康状態を簡単に入力すると、グラフが表示され、その日の行動アドバイスも受け取れます。これにより、社員は自分自身の体調の変化を把握しやすくなり、適切なセルフケアができるようになります。また、体調が悪化する傾向が見られれば、早期に対策を講じることが可能です。

今後の展望

実証実験は四ツ谷サテライトの社員を対象に実施し、さまざまなデータを集めます。カウンセラーによる面談の時間や勤怠データ、ヒアリングを通じて得た感想や業務のパフォーマンスについての意見など、から『キモチプラス』の導入効果を多角的に検証します。この実験を通じて効果が確認されれば、全社への展開を計画しています。

今後は、より多くの社員が自らの健康を積極的に管理したり、自己理解を深めたりできるよう、セルフケア能力を高める取り組みを進めることが求められます。安心して働ける職場環境を整えることが、企業の活性化にもつながるでしょう。また、この取り組みが他社の参考になることも期待されます。

企業の使命

株式会社オープンアップウィズは、従業員が日本で最も働きやすい会社を目指しています。事業内容として、フラワーアレンジメントや紙製品の製作・発送、事務受託などを行い、障害者が活躍できる場の提供に力を入れています。このような取り組みを通じて、社員が自分自身の可能性を最大限に引き出せる環境を整えていくことが、企業の責務であると考えています。

私たちが『キモチプラス』を通じて得る学びや成果は、将来の企業運営において非常に重要になるでしょう。社員の健康と幸福が企業全体の成長につながると信じています。