世界初のバイオリファイナリー技術が誕生
大阪に本社を置くInnovare株式会社は、革新的な技術を用いて天然ゴムの実からバイオ燃料やメタンガス、さらにはバイオ炭を生成することができる基本特許を取得しました。この技術は、従来の食用油を原料としたバイオ燃料に代わる新たな選択肢として注目されています。
バイオリファイナリーの重要性
現在、地球温暖化やカーボンニュートラルへの取り組みが叫ばれており、環境に優しいエネルギー源の需要が高まっています。暖気の影響を抑えるため、従来のバイオ燃料が持つ食料競合の問題点が浮き彫りになっています。Innovareは、この問題を解決するために、タイなどの未利用バイオマス資源である天然ゴムの実を原料に選定しました。
新たな市場創出の可能性
Innovareが開発した技術は、「天然ゴムの実由来バイオリファイナリー」として、これまで使用されていなかった資源の有効利用を可能にします。この技術は、脱化石燃料の流れに貢献しつつ、環境に配慮した持続可能なエネルギー供給が期待されます。バイオ燃料やメタンガス、バイオ炭の生成により、気候変動の抑制にも寄与するでしょう。
特許の概要
この新技術の特許番号は「特許第7372615号」で、2023年10月24日に登録されました。Innovareはこの特許を基に、2024年1月からは製品のサンプル提供を開始する予定であり、多くの企業や研究機関と連携して、実用化に向けた取り組みを進めていきます。
Innovareのビジョン
Innovareは、「グリーンテクノロジーで、青い地球を未来へつなぐ」のミッションのもと、持続可能な未来の創出を目指しています。バイオリファイナリーにおける新たな価値創出を通じて、エネルギー業界に革命をもたらし、持続的に成長する企業であり続けます。
今後の展望
Innovareの最高知財責任者である谷口将仁氏は、この特許取得によって業界の競争が激化する中で、Innovareの競争力が高まることを期待しています。今後、同社は新たなパートナーシップやアライアンスを模索し、さらなる技術革新と商業化を推進するとともに、持続可能な社会の実現に向けた活動を継続していく方針です。
会社概要
Innovare株式会社は2020年に設立され、未利用資源を活用したビジネスモデルを通じて持続可能な未来の実現を目指しています。今後も多くの特許出願を進め、独自の技術を基にしたサービスの提供に力を入れていくことでしょう。
詳しい情報は、Innovareの公式サイトをご覧ください:
Innovare公式サイト。