「マスカットシラガイ」のワイン
2025-09-18 16:38:13

岡山理科大学にて独自品種「マスカットシラガイ」のワイン醸造開始

岡山理科大学が取り組む「マスカットシラガイ」のワイン醸造



岡山県唯一の野生種「シラガブドウ」と、マスカット・オブ・アレキサンドリアを交雑させた新規ワイン用ブドウ「マスカットシラガイ」のワイン仕込みが、岡山理科大学のワイン発酵科学センターで始まりました。これは、同大学が農林水産省に新品種登録を申請している品種で、今後のワイン産業における貴重な資源となることが期待されています。

仕込み作業は9月17日に行われ、提携先の倉敷市にあるふなおワイナリーで学生たちが収穫したブドウが使用されました。収穫は9月6日に行われ、若者たちが力を合わせてマスカットシラガイを収穫する姿が印象的でした。

この日の作業では、学生の古谷真由さんが果実を踏みつぶす役割を果たしました。彼女はビニール袋を履いた裸足でブドウを踏み、果汁を抽出していきます。思わず目を引くのは、学生たちの楽しげな雰囲気と、甘い香りが漂うタライに注がれたマスカットシラガイの果実です。古谷さんによると、足でつぶすのが一番良い方法とのことです。

マスカットシラガイのワイン作りは今年で3年目を迎え、ブドウはさらに良質のものが期待されるようになってきました。つぶした果実は発酵させ、その後滓下げや濾過を経て、ワインとして完成するプロセスが進められます。今年度は約20リットルのワインを作ることが目標とされており、金子明裕教授は「品質向上を目指して研究を続けていく」と意欲を示しています。

昨年度は、およそ14リットルのワインが出来上がりましたが、なお一層の品質の向上が求められる中での新たな挑戦が今始まろうとしています。来春には関係者を対象とした試飲会の開催も予定されており、多くの人々がこの新しいワインを味わえる日が待ち望まれます。

岡山の特産を生かした、そして学生たちの熱意が詰まったこのマスカットシラガイのワイン。地域の文化と農業、教育が交差するこのプロジェクトは、今後の発展に期待がかかります。ぜひその味わいを試してみてはいかがでしょうか。

この取り組みは地元の新しい観光資源にもなる可能性があり、岡山県内外の注目を浴びることでしょう。これからの進捗や試飲会の詳細など、引き続きの情報を待ちたいところです。


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