JOOP Design Award 2025が開催
2025年、日本で開催された「JOOP Design Award」はエキストラバージンオリーブオイルのデザインに特化した国際的なアワードです。4年前、2020年に設立されたこの賞は、オリーブオイルそのものの質だけでなく、そのブランドロゴやボトルパッケージのデザインも同時に評価されます。
今年で5回目を迎えるこのアワードでは、審査員団には世界的に有名なデザイナーや建築家が揃い、その評価は非常に厳格です。エキストラバージンオリーブオイルの生産者にとって、特に日本市場においては、消費者に対して品質とブランドアイデンティティの両方の重要性を伝えることが求められています。各国の競争力のあるエントリーから選ばれた受賞作品は、さらなる注目を集めることでしょう。
受賞作品の紹介
第1位: RAMI TORTI IGP OLIO DI PUGLIA (イタリア)
第1位に輝いたのは、イタリアの「RAMI TORTI IGP OLIO DI PUGLIA」です。このエキストラバージンオリーブオイルは、100%イタリア産のコールドプレスオイルであり、プーリア地方のオリーブの木から生まれました。オリーブの木にはそれぞれ魂が宿っており、熟成されたこのオイルにはプーリア地方の歴史と伝統が込められています。ブランド名の「ラミ・トルティ」には、地域への愛と生産者の情熱が表現されています。
第2位: Boeira Extra Virgin Olive Oil (ポルトガル)
続いて第2位には、ポルトガルの「Boeira Extra Virgin Olive Oil」が選ばれました。アルト・ドウロの渓谷で育まれたピクアル種とコブランソサ種のオリーブから作られたこのオイルは、ポルトガルの陶器で作られたデザインボトルに入っています。エレガンスと高級感を兼ね備えたそのフォルムは、視覚的な魅力と内容のクオリティを感じさせます。
第3位: Yiayia and friends (ギリシャ)
第3位には、ギリシャの「Yiayia and friends」がランクインしました。このプロジェクトは、「おばあちゃん」をテーマに、食にまつわる物語を再構築し、食材の魅力を引き出しています。ユニークなデザインと視覚的な要素が、現代の消費者に新たな価値を提供しています。
審査員の顔ぶれ
審査員団は、スペインの著名な建築家ラファエル・モネオをはじめ、フランスのデザイナーであるマルク・サドラー、イタリアの建築スタジオを運営するルドヴィカ・セラフィーニ&ロベルト・パロンバなど、多才な面々が揃いました。彼らはそれぞれの専門分野で卓越した実績を持ち、インスピレーションを与えます。
チェ・ビョンフンやデニス・グイドーネなど、国際的に評価されているデザイナーたちも参加し、彼らの視点から評価された作品が盛大にフィーチャーされました。彼らの知見が加わることで、デザインと製品の相乗効果問いたいという欲求が強まります。
まとめ
JOOP Design Award 2025は、エキストラバージンオリーブオイルのデザインを通じて、食文化の重要性を再認識させる場となるでしょう。単なる商品以上のものを描き出すデザインの力は、これからのオリーブオイル業界にさらなる影響を与えることが期待されています。受賞作品やその背後にあるストーリーは、消費者に新しい視点をもたらす要素となるでしょう。そして、このような一連のイベントが、エキストラバージンオリーブオイルに新たな価値を加えることにつながることを期待しています。