2024年9月4日、大同大学とハーモニープラス株式会社の共催により「学修成果の可視化システム導入における学内調整のコツ」をテーマにしたセミナーが開催されました。このイベントには、全国から大学の教職員が参加し、学修成果の可視化に対する熱い関心が改めて示されました。
セミナーでは、大同大学副学長の棚橋秀行氏を講演者に迎え、学修成果を可視化するシステムの導入プロセスや学内調整における具体的な事例が紹介されました。まず、大同大学がこのシステムを導入する背景として、学修状況や学生の意識を可視化する必要性が挙げられ、内部質保証の強化が目的とされていることが説明されました。
次に、導入に向けた「何を可視化するのか」という検討プロセスが詳細に語られ、学修ポートフォリオWGによるシステム選定が行われました。その中で、教職員の負担を軽減しつつ、学生が自らの学びを振り返ることができる方法の重要性が際立っていました。
さらに、求める機能を定義した上での業者選定のポイントについても触れられ、学修成果データを教育効果に結び付けるための人的・経済的負担を抑えたシステムの選定が強調されました。ここで、特にカスタマイズや継続的な改善が可能である点が評価されました。
また、学内導入体制の構築にあたっては、教務、入試、キャリアなど数々の部門からのデータ集約が不可欠であるとし、既存システムとの連携における経済的課題にも言及されました。これにより、システム導入に伴う実際の問題点が具体例として共有され、参加者たちの理解を深める良い機会となったようです。
最後に、今後の展望と課題としてデータ分析の精度向上やBIツールとの連携、個別指導の強化が挙げられ、今後もこのシステムの進化が期待されています。
セミナー終了後、参加者からは「学内調整の具体的な事例が非常に参考になった」「自校での導入に向けたステップが明確になった」との声が多く寄せられ、学修成果の可視化に対する意識が高まったことが確認されました。
ハーモニープラス株式会社は、システム機能の拡充や新たな教育データ分析機能の提供を通じて、教育機関のデジタル化と学修成果の可視化を支援する取り組みを引き続き行っていく予定です。教育現場における質の向上が望まれる中、この取り組みは非常に重要なステップとなることでしょう。
関心のある方は、ぜひハーモニープラスの公式ホームページを訪れてみてください。学修成果の可視化システム『学修成果MOE』が、教育機関における教学マネジメントの確立に必要不可欠であることが再確認されている今、参加することはいかに重要であるかを理解できるはずです。