上越妙高で開催！伝承の技「平丸スゲ細工保存会のあゆみ」展

上越妙高で伝統の技を体感する「平丸スゲ細工保存会のあゆみ」展

新潟県妙高市の平丸地域に息づく伝統工芸、「スゲ細工」。この工芸品は、冬の農閑期に手作業で制作され、感受性豊かな日本の文化を感じさせる存在です。特に十二支をかたどった作品が有名で、そのスタイルは全国的にも珍しいものとなっています。

このスゲ細工は、昭和30年代から重要な地域産業として成長し、年間約2,000万円の売上を上げたこともありました。しかし、時の流れと共に作り手は減少し、今ではこの貴重な文化を担う人材が不足している現状があります。そんな中、地域のお手伝い「スゲ細工のこし隊」が登場しました。彼らは、スゲ細工に関する材料の管理や制作工程を手がけ、この美しい伝統を未来へと受け継ごうと奮闘しています。

このたび、スゲ細工の魅力と歴史を掘り下げるイベント、「平丸スゲ細工保存会のあゆみ」展が、上越妙高駅近くのフルサットアップスで開催されます。この展示会は、過去の作品と現在の取り組みを通じて、スゲ細工の変遷を学ぶことができます。

イベントの内容は多彩です。まず、スゲ細工作的各種展示のほか、スゲ細工に関する映像上映も行われ、制作過程や地域との関わりについての理解を深める良い機会となります。また、週末には経験豊かな職人たちによる制作実演も見られ、間近で伝統の技を体験できます。

展示会は入場無料で事前の申し込みも不要です。多くの方に日本の伝統工芸に触れていただく貴重な機会ですので、ぜひ足を運んでみてください。地元の文化や歴史を肌で感じ、次代に続く手仕事に刺激を受けることでしょう。