JMDCグループとエーザイ、革新的なWEB問診システムで軽度認知障害を早期発見
軽度認知障害(MCI)は、認知機能が一部低下しているものの、日常生活にはまだ支障がない状態を指します。この状態は、日本国内において約500万人が存在すると推定されており、早期発見が大いに求められています。そんな中、株式会社JMDCとそのグループであるHERO innovationが、エーザイと協力して、MCIの早期診断と専門医への紹介を目的とする実証実験を開始しました。
この実証実験で活用されるのが、HEROが開発したWEB問診システム「メルプ」です。このシステムは、医師が患者の症状を的確に部把握するための支援を行い、患者自身が持つ様々な自覚症状や日常生活の状況を設問形式でデータとして抽出・分析することを可能にします。これにより、院内の業務効率化や医療の質の向上に寄与することが期待されており、すでに約1,900の医療機関に普及しています。
MCIの段階で予防や治療が可能であれば、認知症の発症を遅らせたり、認知機能の回復が期待できるとのことです。これに対し、MEMの早期発見、診断、専門医の紹介が社会的課題となっている現状があります。多くの場合、患者やその家族が病院を訪れる際には、すでに認知症が進行している段階になってしまうことが多く、目の前の問題を的確に解決するための体制が求められています。
JMDCは、医療データを利活用するノウハウを持つ企業として、WEB問診の提供により医療業界に革新をもたらす役割を果たしています。
エーザイは患者と生活者の幸せを第一に考える「ヒューマン・ヘルスケア」を企業理念に掲げ、多くの研究開発や新薬提供に注力しています。今回の実証実験は、認知症領域におけるリーダーシップを発揮するエーザイとJMDC、HEROの三社の結束を意味しており、日常的な診療の中にMCIの早期発見が組み込まれることを目指しています。
今後、実証実験の結果に基づく活動が行われることで、MCIの早期発見が進み、認知症患者の数を減少させる一助となることが望まれます。このような取り組みが進むことで、医療の質が向上し、多くの人々が健康な生活を取り戻すことができることを期待しています。📅
ぜひ、今後の動向を注視していきましょう。最新情報はエーザイの公式サイトやSNSでも随時発信されますので、チェックしてみてください。