亀吉どんぶり復活
2020-12-10 14:30:01
150年の歴史を秘めた美濃焼「亀吉どんぶり」が再登場!
歴史と現代の出会い「亀吉どんぶり」
岐阜県土岐市駄知で生まれた美濃焼の名品「亀吉どんぶり」が、150年の時を超えて復活しました。江戸時代末期に塚本亀吉によって作られ、特別な日々に用いられていたこの器は、現代の感性で改良されて新たな姿を見せています。
伝説の「亀吉どんぶり」とは
「亀吉どんぶり」は1867年に塚本亀吉の手によって初めて生まれました。重厚で美しい造形、独特の色彩は、当時の人々にとっての特別な器の象徴でした。冠婚葬祭などの重要な場で愛用され、今では古美術品として珍重されています。
しかし、現代の駄知産のどんぶりは量産体制にシフトし、かつての美しさが失われてしまいました。
クラウドファンディングでの新たな挑戦
丸新製陶は、塚本亀吉の伝承を受け継ぎ、150年の時を超えて「亀吉どんぶり」を現代に蘇らせるためにクラウドファンディングを開始し、見事目標金額を達成しました。このプロジェクトは、コロナにより見直されるライフスタイルを背景に、一つの器が持つ深い意味を再考するきっかけとなることが期待されています。
新たなデザインと色彩
復活した「亀吉どんぶり」は、当時の複雑な形状を忠実に再現しつつ、現代の使用に合う機能性を加えています。特に重厚でありながらも持ちやすいデザインや美しい新色の追加が特徴です。新色「水浅葱」も加わり、食卓を彩る新たな魅力を提供します。
亀吉どんぶりを通じた伝統文化の継承
このプロジェクトは単なる器の復活にとどまらず、美濃焼の魅力に触れる機会を提供し、陶磁器文化の継承を目的としています。丸新製陶は、現代に適したデザインでありながら、本物の良さを気に入って使ってもらえる器の提供を目指しています。
これからのステップ
「亀吉どんぶり」復活プロジェクトは、2021年2月にはリターンを提供する予定です。陶磁器業界における大量生産・消費の流れを乗り越え、長く使える本物を大切にする新たな時代への一歩となることを目指しています。
「亀吉どんぶり」は、150年の歴史ある美濃焼の可愛らしさを現代に伝える重要な役割を果たすことでしょう。これを機に、ぜひ皆さんも美濃焼の深い魅力に触れてみてはいかがでしょうか。
会社情報
- 会社名
-
丸新製陶有限会社
- 住所
- 岐阜県土岐市駄知町1252-2
- 電話番号
-
0572-59-3158