日本酒と物語の共創
2024-01-29 10:10:02
日本酒と物語の共創:伝統を守り未来を拓く『國平米』シリーズと株式会社マイストーリーインカード
日本酒『國平米』と、新たな物語の創造:伝統と革新の融合
近年、日本酒業界では、伝統的な技術と現代的な感性を融合させた新しい試みが注目されています。今回ご紹介するのは、地酒の籠屋・秋元商店が手掛ける日本酒『國平米』シリーズです。このシリーズは、単なる日本酒の製造にとどまらず、6000字にも及ぶショートストーリーを織り交ぜた、今までにない取り組みが特徴です。
ストーリーの舞台となるのは、酒米の栽培から日本酒の醸造、そして消費者に届くまでの過程。主人公である國平恭史氏と横山太一氏、そして蔵元たちの熱い想いが丁寧に描かれ、日本酒造りの歴史や文化、人々の繋がりを深く感じることができます。上質な酒米「雄町」を使用し、伝統的な技法を駆使しながらも、現代の消費者のニーズに合わせた新しい価値を創造している点も魅力です。
株式会社マイストーリーインカード:縦書きコンテンツの可能性
『國平米』シリーズのプロモーションに携わるのが、株式会社マイストーリーインカードです。同社は、AmazonジャパンでKindleサービス立ち上げの技術責任者を務めた新居直明氏が2023年4月に設立した企業。モバイルインターネット全盛の時代において、紙媒体の持つ魅力をデジタルコンテンツにどう活かすかを追求しています。
特に注目すべきは、縦書きコンテンツの可能性への挑戦です。同社は、縦書きの明朝体フォントを用いたコンテンツが、ポッドキャストのような没入感を与え、読者の想像力を刺激すると考えています。スマートフォンで縦書きコンテンツを読むことで、読者は頭の中で情景を描き、より深く物語に入り込むことができるのです。
3つの基本方針:短く、ストーリー形式で、伝統と未来を繋ぐ
株式会社マイストーリーインカードは、縦書きコンテンツ制作において3つの基本方針を掲げています。1つ目は「3~5分で読めること」。忙しい現代人にとって、短時間で読めるコンテンツは大きな魅力です。2つ目は「ストーリー(物語)形式であること」。物語は読者の記憶に残りやすく、メッセージを効果的に伝えられます。同社は、米マイクロソフト社のストーリーテラー、ミリ・ロドリゲス氏の定義を参考に、主人公、筋書き、結末を持つストーリーを重視しています。そして3つ目は「伝統を守り未来を拓く」をテーマとすることです。日本の伝統文化である縦書きを活かしながら、新しいコミュニケーション体験を創造することを目指しています。
時代の変化と日本酒の未来:コロナ禍を乗り越えて
『國平米』シリーズの誕生には、コロナ禍が大きな転機となりました。コロナ禍において、人々の繋がりやコミュニケーションの在り方が大きく変化したことを受け、日本酒造りを通して人々を繋ぐ新しい方法が模索されました。その結果生まれたのが、6000字のストーリーと、それを支える縦書きコンテンツという、独創的な取り組みです。
まとめ:日本酒と物語、伝統と革新の融合
『國平米』シリーズと株式会社マイストーリーインカードの取り組みは、日本酒という伝統的な産業と、デジタルコンテンツという現代的な技術の融合、そして「伝統を守り未来を拓く」という理念が三位一体となった、革新的な試みと言えます。日本の文化や伝統を未来へと繋ぐ、その挑戦の行方から目が離せません。
この取り組みは、単なる日本酒の販売促進活動にとどまらず、日本の伝統文化の継承、新しいコンテンツ表現の模索、そして人々の心を繋ぐコミュニケーションの創造という、多様な側面を持つ重要なプロジェクトとなっています。今後、どのような展開を見せるのか、注目を集めることは間違いありません。
会社情報
- 会社名
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株式会社マイストーリーインカード
- 住所
- 東京都渋谷区道玄坂1丁目10番8号渋谷東急道玄坂東急ビル 2F-C
- 電話番号
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