輪島市で始まる夏休みの子どもの居場所「わじま未来スクール」

輪島市で実施される「わじま未来スクール」

輪島市で始まる「わじま未来スクール」は、今年の夏休みに小学生から中学生までの子どもたちへ充実した居場所を提供します。特に、無償で様々な体験プログラムを通じて地域とつながる機会を創出することを目指しています。

夏休みの新たな居場所

この取り組みは、認定特定非営利活動法人カタリバが主導し、地元の復興リーダーたちとのコラボレーションによって進められています。「わじま未来スクール」は7月30日から8月29日まで実施され、安心して遊べるスペースと体験プログラムが一体となった内容で展開されます。特にお盆時期の8月10日から18日まではお休みとなるため注意が必要です。

具体的な活動内容

「わじま未来スクール」では、宿題や勉強を行うスペースを用意し、ブロックや室内アスレチック、漫画本を読むエリアも設けるなど、バラエティに富んだ遊び場を提供します。さらに、地元住民との協力による輪島塗の体験や、隆起した海岸でのカヤック体験、和太鼓の演奏など、多様なプログラムを通じて、被災地でも楽しい夏を過ごせることを目指しています。

現在の課題とニーズ

2024年度のアンケート結果によれば、約6割の保護者が「震災をきっかけに、子どもの過ごす場所が変わった」と回答。特に、引っ越しや仮設住宅の建設によって公園に行けなくなったり、怖れから遊び場を避けたりする子どもが増加しています。実際、子どもたちがどのように放課後を過ごしているかに関する回答も多く寄せられ、子どもの居場所が求められている現状が浮き彫りになりました。