狭山茶の新ブランド誕生
2022-01-25 10:30:01

狭山茶を全国に広める新ブランド「とどめ茶」誕生の裏側

狭山茶を全国に広める新ブランド「とどめ茶」の誕生



日本三大銘茶に名を連ねる狭山茶。しかし、その実態はあまり知られていません。狭山茶の栽培面積は全国で8位、荒茶の生産量は10位であり、全国の茶総生産量のわずか1%に過ぎません。そのため、首都圏の百貨店や専門店でも目にする機会は少なく、その認知度は非常に低いのが現状です。このような状況を打開したいと、狭山茶生産者の池谷英樹さんは新たなブランド「とどめ茶〜TODOME CHA〜」を発表しました。

狭山茶の認知度を向上させたい



池谷さんは狭山茶を一人でも多くの人に知ってもらいたいという思いから、このプロジェクトを立ち上げました。彼自身、狭山茶の生産者としての誇りを持ちながらも、その知名度の低さに悔しさを感じているといいます。地域の魅力を全国に広めることで、狭山茶の美味しさを体験してもらいたい、という情熱がこの新ブランドの誕生に繋がりました。

放棄茶園の再生を目指して



日本の茶業界では耕作放棄地が増加していますが、狭山茶の産地でも後継者不足や高齢化によりこの問題が深刻化しています。放棄された茶園は美しい景観を損なうだけでなく、農作物に対する害獣の住処となることも。そして、この状況を解決するために「とどめ茶」は新しい茶の需要を創出し、放棄されている茶畑の有効活用を図ることを目指しています。これにより、綺麗な茶畑を再生させつつ、狭山茶産業を将来的に継承していくことが期待されています。

フラストレーションを和らげるお茶



「とどめ茶」は、豊かな味わいで人々の心を和らげることを目的にしています。日本茶のベーシックシリーズとデイリーシリーズの2種類を展開し、それぞれが個性豊かな味わいを持っています。ベーシックシリーズには煎茶、冠茶、茎茶、粉茶、焙茶、紅茶の6種があり、シンプルで飲みやすい商品名が特徴です。

デイリーシリーズは、朝、昼、晩に切り替えて楽しめるブレンドティーです。現代のフラストレーションを和らげるお茶として、煎茶、和紅茶、ほうじ茶をベースにした素材の良さを生かしたオリジナルブレンドとなっています。

クラウドファンディングでの先行販売



「とどめ茶」は現在、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で先行販売中で、多くの支援者を募っています。販売で得られた資金は放棄茶園問題の解決に向けた新たな商品開発や取り組みに使われる予定です。さらに、応援してくれる人々との交流イベントも計画しており、狭山茶の認知度向上に繋がることを期待しています。

池乃屋園のこだわり



有限会社池乃屋園は、狭山茶の主産地である埼玉県入間市で、江戸時代後期からの歴史を持つ茶専門の会社です。この地域に根ざし、自園・自製・自販のスタイルで茶園の管理や製茶加工、販売を行っています。この一貫した取り組みにより、より良い品質を持つお茶が提供され、消費者の声にも寄り添った商品作りが実現されています。

「とどめ茶〜TODOME CHA〜」を通じて狭山茶の魅力を全国に届けることが、池乃屋園の目指す未来であり、茶の文化を次世代へと繋げていく重要な一歩になることでしょう。

会社情報

会社名
有限会社 池乃屋園
住所
埼玉県入間市西三ツ木59
電話番号
04-2939-0639

関連リンク

サードペディア百科事典: 埼玉県 入間市 狭山茶 とどめ茶 池乃屋園

Wiki3: 埼玉県 入間市 狭山茶 とどめ茶 池乃屋園

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。