ジールとDNP情報システムが進めるIT基盤モダナイゼーションの新戦略
株式会社ジールは、DNP情報システムのIT基盤モダナイゼーションを支援するために、オブザーバビリティ導入の支援を行いました。この取り組みは、デジタルトランスフォーメーションを加速させるために欠かせないもので、具体的なステップとしては、コンサルティングから始まり、ソリューション選定、PoCの実施、そして本番稼働に向けた初期設計や導入サポートまで含まれています。
DNP情報システムの背景と課題
DNP情報システムは、1998年に大日本印刷株式会社の情報システム部門から独立し、DNPグループ内でITサービスを提供しています。最近では、IT基盤の変革を喫緊の課題として考え、クラウドネイティブ技術との連携を目指しながら、システムのモダナイゼーションを進めています。特に、情報システム部門が「攻めのIT」へとシフトするためのマインドセットの変革も求められています。ジールは、この変革の一環としてオブザーバビリティを導入すべきだと提案しました。
オブザーバビリティの必要性
DNP情報システムは、クラウド移行を進める中で、システム運用の複雑化や障害発生時の課題の解消が急務となっていました。オブザーバビリティを導入することで、システムの異常を事前に察知し、迅速な障害対応が可能になることが期待されています。
ジールの高度な技術力の評価
オブザーバビリティ導入においては、ジールが選ばれました。その理由は、同社のエンジニアが多くの実績を持ち、複数のオブザーバビリティソリューションに対応できる力があったからです。具体的には、ジールのエンジニアは「Dynatrace」などのオブザーバビリティプラットフォームに対する高い知見を有し、DNP情報システムが求めるニーズを的確に把握していたのです。
導入による効果
ジールの支援を受けてDNP情報システムは、まず既存のクラウド化されたシステム環境にDynatraceを利用した監視を導入しました。それにより、データ収集に伴う負担が軽減され、障害対応が迅速に行えるようになりました。以前は複数の監視ツールを用いていたことから、データの集計や原因分析に多くの時間がかかっていましたが、現在ではDynatraceにより必要なデータが迅速に統合・可視化され、問題解決にかかる時間が大幅に短縮されています。
今後の展望
DNP情報システムは今後、インフラ環境に関しても可視化を進め、運用効率を高める計画です。アプリケーションの品質向上を目指し、さらなるモダナイゼーションにも取り組むことで高品質なシステム開発を実現していく見込みです。また、SRE(サイト信頼性エンジニアリング)チームを新たに設立し、社内にオブザーバビリティの重要性を広め、さらなる活用を進めていく方針です。
ジールの今後の活動
ジールは、30年以上にわたるデータ活用の実績を生かし、企業のDX実現に向けて、伴走するパートナーとしてさらなる貢献を目指します。データを活用できる社会の実現を図るため、引き続き多角的な支援を行っていくという強い意向を示しています。今後も注視したい企業の一つです。
DNP情報システムに関する導入事例詳細については、
こちらをご参照ください。