児童文学界のスターが勢ぞろい!角野栄子あたらしい童話大賞受賞者発表
2024年11月26日、東京都江戸川区にある魔法の文学館で、「角野栄子あたらしい童話大賞」の受賞者発表式が行われました。2000件を超える応募があったこの賞は、児童書の世界に新たな風を吹き込む、注目のイベントとなりました。
式典には、審査委員長を務めた児童文学界の巨匠、角野栄子氏と、特別審査員として参加した人気作家、原ゆたか氏が登場。会場の雰囲気は、二人の存在感によって一気に華やぎました。
角野栄子氏は、『魔女の宅急便』や『ルイジンニョ少年ブラジルをたずねて』など、数々のロングセラー作品を生み出してきた、日本を代表する児童文学作家です。国際アンデルセン賞を受賞するなど、国内外で高い評価を得ています。一方、原ゆたか氏は、『かいけつゾロリ』シリーズでギネス世界記録™に認定されるなど、子どもたちに長年愛され続けている人気作家です。
二人の審査員による選評は、受賞者たちにとって大きな励みになったことでしょう。厳しいながらも温かい言葉の数々は、受賞者たちの才能をさらに輝かせました。
大賞、優秀賞、奨励賞の受賞者には、それぞれに賞状と副賞が贈られました。受賞者たちは、満面の笑みで喜びを表現し、会場全体が感動に包まれました。
式典では、角野栄子氏が児童文学への熱い想いを語るスピーチも行われました。童話に込める思い、子どもたちへのメッセージは、会場にいたすべての人々の心に響きました。
発表会は、魔法の文学館という、童話の世界観が凝縮された空間で開催されました。2023年11月3日に開館したばかりのこの施設は、角野栄子氏の作品世界を体感できる、魅力的なスポットです。隈研吾氏設計による建物は、白い壁が美しく、なぎさ公園の景色と調和していました。館内には、『魔女の宅急便』をイメージした空間や、プロジェクションマッピングを使った演出など、子どもたちが楽しめる仕掛けが満載です。
このイベントは、角野栄子氏の児童文学への情熱と、ポプラ社の「ひとり読みを始めた子どもたちにとびきり楽しい童話を届けたい」という想いが合致して実現しました。
角野栄子あたらしい童話大賞は、今後、児童文学界をさらに盛り上げていく存在となるでしょう。受賞者たちの今後の活躍にも期待が高まります。
角野栄子氏プロフィール
東京生まれ。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業。ブラジルでの体験をもとにした『ルイジンニョ少年ブラジルをたずねて』(ポプラ社)でデビュー。その後、童話を書き始め、「アッチ・コッチ・ソッチの小さなおばけ」シリーズ、「りんごちゃん」シリーズ(ポプラ社)、『魔女の宅急便』シリーズ(福音館書店)など、多くのロングセラー作品を生み出しています。
受賞歴:
2011年 巌谷小波文学賞
2013年 東燃ゼネラル児童文学賞
* 2018年 国際アンデルセン賞 作家賞
原ゆたか氏プロフィール
熊本県生まれ。1974年KFSコンテスト講談社児童図書部門受賞。『かいけつゾロリ』シリーズは、2022年10月にギネス世界記録™に認定されました。テレビアニメ、劇場映画、舞台にもなっている人気シリーズです。その他、『プカプカチョコレー島』シリーズ、『にんじゃざむらいガムチョコバナナ』シリーズなど、多くの作品を発表しています。
魔法の文学館について
2023年11月3日、東京都江戸川区に開館。角野栄子氏の作品と功績を紹介し、子どもたちが児童文学に親しみ、想像力を育む場として設立されました。隈研吾氏設計による、純白の美しい建物です。