新卒のキャリア探求
2024-12-23 10:30:04

新卒社会人が描くキャリアプラン 定年までの働きか、転職の可能性も

新卒社会人が描くキャリアプラン 定年までの働きか、転職の可能性も



新たに社会人としての一歩を踏み出す新卒者たち。その中で注目されるのは、彼らが希望する働き方やキャリアプランです。株式会社学情が行った最近の調査によれば、2025年4月に入社予定の新卒者たちの多くは、入社先の企業で「定年まで」働くことを望しているという結果が示されました。このデータには、今の若者がどのようにキャリアを考えているのかが見えてきます。

調査結果の概要


調査は2024年10月29日から11月11日まで行われ、「あさがくナビ2025」へのサイト来訪者を対象にしたもので、有効回答数は198件に達しました。その結果、新卒で入社した企業で働きたい年数として最も多かったのが「定年まで」で、約32.3%とされました。次いで「3年以上5年未満」が26.8%と続きます。興味深いのは、長く働きたいという意向の中でもライフステージの変化を考慮し、転職の可能性についても言及する声が多かったことです。

「現時点では長く働きたいが、ライフステージが変わったら転職の可能性もある」という意見や、「30歳になる前に自己のキャリアを見直して考えたい」との声が寄せられました。つまり、若者たちは一つの企業に固執することなく、その時の自分にとって最適な選択を真剣に考えているのです。

管理職志向の高まり


調査の中で、若者たちのキャリア志向にも変化が見られます。「将来的に管理職になりたい」と回答した新社会人たちは、なんと55.6%に達しました。これは彼らがリーダーシップを求め、管理職を目指していることの現れです。特に主任・係長といった中間管理職の役割に対する希望が多く、33.8%がこれを選択しました。それに続くのは部長や課長で、それぞれ25.3%、24.7%という結果が示されています。

キャリア形成の意義


この調査は、働く環境が大きく変わるVUCA時代において、若者たちが自らのキャリア形成に対してどれだけ真剣に考えているのかを示しています。特にミレニアル世代やZ世代においては、キャリアの自律性や多様性に対する意識が強まっている状況です。

新社会人たちは「新卒で入社した企業で成果を出して、その後にキャリアをステップアップさせることを考えたい」と語る人も多く、自己の成長を追求する姿勢が伺えます。彼らは自身の市場価値を意識しながら、将来を見据えて様々な経験を積む意欲を持っています。

結論


このような調査結果から、新卒者のキャリアプランには、定年までの安定した働き方を望む一方で、社会の変化や自己成長に応じて柔軟に対応できる意識が強まっていることが浮き彫りになりました。これにより、企業側も若者たちの希望を理解した上で新たな人材育成やキャリアパスの提供に力を入れる必要があるでしょう。今後の新卒者が描くキャリアの姿は、単なる勤務年数や役職に留まらず、より多様で柔軟なものとなることが期待されます。


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会社情報

会社名
株式会社学情
住所
東京都中央区銀座6-10-1GINZA SIX9階
電話番号
03-6775-4819

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