子どもたちに伝えるフードロスの重要性
特定非営利活動法人APLAは、規格外の未利用バナナを活用する「ぽこぽこバナナプロジェクト」を推進しており、その一環として新しく絵本『バナナのらんとごん』の出版を計画しています。この絵本は、食品ロスの現状を子どもたちに楽しく伝えることを目的にしています。特に、8月7日のバナナの日からスタートするクラウドファンディングを通じて、250万円の目標を掲げています。
クラウドファンディングの詳細
クラウドファンディングの実施は2024年8月7日から9月30日まで。この期間内に集めた資金は、絵本の制作費用に充当される予定です。プロジェクトの設立背景には、日本国内における年間523万トンの食品ロスという深刻な現実があります。その原因の一つとして、バナナのように見た目が良くないために廃棄されてしまう食材があります。特にフィリピンから輸入されるバランゴンバナナは、多くの人々に愛されている一方、規格外として捨てられてしまう現実があります。
バナナのらんとごんのストーリー
この絵本では、バランゴンバナナの兄妹「らん」と「ごん」が、日本に届くまでの冒険を通じて、食べ物の大切さとフードロスの問題を学ぶ姿が描かれます。彼らのストーリーを通じて、食べ物がどのように生まれ、どのように食卓に届くのかを知ることができる内容となっています。また、SDGs(持続可能な開発目標)にも触れ、子どもたちが気軽に環境問題について考えるきっかけを提供します。
制作にあたってのこだわり
この絵本は、幼い子どもたちに長く愛される高品質の作品を目指しています。そのため、物語やイラスト、装丁においてもこだわりを持ち、絵本の環境への配慮を大切にしています。印刷には、FSC認証紙または環境に優しい紙を使用し、持続可能な未来を意識した制作が行われます。
ぽこぽこバナナプロジェクトとは
「ぽこぽこバナナプロジェクト」では、輸入されたバランゴンバナナが廃棄されるのを防ぐために、さまざまな取り組みを行っています。バナナが規格外となってしまう理由は様々ですが、皮に小さな傷があるだけで捨てられてしまうことがあります。実は、そのようなバナナは、皮を剥いてしまえば美味しく食べられることが多いのです。このプロジェクトは、食材を無駄にしないことを目指し、多くの人々にこれを伝えていく活動です。
バランゴンバナナの紹介
バランゴンバナナは、フィリピンで栽培される甘みと酸味が調和した品種で、1989年に日本に初めて輸入されました。このバナナは、化学肥料や農薬に頼らずに育てられており、環境にも配慮された安全な食品です。また、消費者がその味わいを楽しむことで、フィリピンの農家の持続可能な生活を支援することにも繋がっています。
絵本の詳細と今後の展望
『バナナのらんとごん』は、ページ数32ページ、サイズ25cm四方で、フルカラーハードカバーとして制作される予定です。印刷部数は2000部を計画しており、価格は2500円前後となる見込みです。クラウドファンディングが成功した場合、制作が完了次第一般販売も開始する予定です。絵本を通じて、フードロスや持続可能性についての大切なメッセージを広め、多くの人々にこの問題を考えてもらう良い機会にしたいと考えています。
このプロジェクトに興味のある方は、ぜひリンク先で詳細を確認し、応援をよろしくお願いします。私たちの活動が少しでも多くの人の心に届くことを願っています。