東洋建設とJifmar Groupの新たな覚書
2023年10月、東洋建設株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役会長執行役員CEO 吉田真也)は、フランスのJifmar Group(CEO:Jean-Michel Berud)との間で、作業船に関する協業の検討を開始することを目的とした覚書を締結しました。この協業により、同社が保有する自航式多目的船や建造中のケーブル敷設船に加え、Jifmar社の作業船を国内に導入し、洋上施工作業船の分野での新たな展開が期待されています。
新たな協業の狙い
東洋建設は、洋上風力関連事業を重視し、これに伴う海上工事分野でのトップクラスシェアを目指しています。Jifmar社は、海洋ソリューションに特化した企業であり、同社が持つ65隻を超える船舶運航の経験を活かし、協業により日本国内におけるサプライチェーンの展開を狙っています。この戦略的な提携は、作業船の導入を通じて洋上風力発電の現場における支援体制をさらに強化することを目的としています。
洋上風力関連事業の重要性
近年、カーボンニュートラルに向けた取り組みが全世界で進行中です。特に日本においては、2050年までにカーボンニュートラルを実現することが急務とされています。東洋建設は、この目標を達成するために、洋上風力発電の普及促進と海洋事業のさらなる発展を目指しています。新たな作業船の導入は、こうした取り組みにおいて重要な役割を果たすでしょう。
Jifmar Groupの実績と海洋ソリューション
フランス本社のJifmar Groupは、世界各国で海洋関連のソリューションを提供しています。彼らは、洋上風力発電プロジェクトにおいて、多様な経験と実績を持つ企業であり、その専門知識は日本市場においても大いに役立つと考えられます。今回の協業により、洋上および海底での施工作業が円滑に進むことが期待されています。
今後の展望
東洋建設は、この協業を通じて海洋資源の最大限の活用を図り、未来に繋がる持続可能な社会作りに貢献していく意向を示しています。東京を拠点に活動する同社の挑戦は、日本の海洋事業の新たな可能性を切り開くものとなるでしょう。今後、両社の動向から目が離せません。