OMO7大阪 環境貢献賞
2024-06-24 09:52:14

「OMO7大阪 by 星野リゾート」が環境貢献賞を受賞!外装膜がもたらす驚きの効果とは?

「OMO7大阪 by 星野リゾート」が環境貢献賞を受賞!外装膜がもたらす驚きの効果とは?



2024年6月18日、一般社団法人日本膜構造協会が主催する日本膜構造協会表彰において、「OMO7大阪 by 星野リゾート」が「第一回環境貢献賞」を受賞しました。

同ホテルは、大阪の街中にある「なにわラグジュアリー」を体感できるホテルとして知られていますが、その魅力は見た目だけではありません。環境への配慮も大きな特徴です。

今回受賞に繋がったポイントは、建物の外装に採用された「外装膜」にあります。この外装膜は、日射低減効果やヒートアイランド現象の緩和に大きく貢献しています。

外装膜がもたらす効果



1. 日射負荷の低減

OMO7大阪の外装には、白い膜が張られています。この膜は「フッ素樹脂酸化光触媒膜」という素材でできており、日射の約78.5%を反射・拡散します。

その結果、窓から入る日射量を30~45%軽減することに成功。冷房の立ち上げ時間である午後3時のエネルギー消費量削減にも貢献しています。

2. ヒートアイランド現象の緩和

近年、都市部ではアスファルトやコンクリートなどの熱容量が大きい素材によって、気温が上昇するヒートアイランド現象が問題となっています。

OMO7大阪では、建物の外装を熱容量が小さい膜材で覆うことで、ヒートアイランド現象の緩和を目指しています。

簡易的な外装躯体の表面温度を解析した結果、膜の日射遮蔽効果によって、温度が下がることが確認されています。

緑化による冷却効果



さらに、OMO7大阪には、約1,700平米の芝生や高木約200本が植えられた「みやぐりん」というガーデンエリアがあります。

緑地による冷却効果も期待されており、シミュレーションの結果、アスファルト面と比べて樹木やパーゴラ下で約5度、芝生で約1度の温度低下が確認されました。

夜の演出も外装膜で



OMO7大阪では、外装膜にLED照明を当てて映像を投影する演出も行っています。

これは、一般的なプロジェクションマッピングとは異なり、間接的に光を当てることで、光源が目に入らず、柔らかな見え方を実現しています。

夜には、花火が打ち上がる幻想的な映像が投影され、大阪の街を特別な空間へと彩ります。

環境への取り組み



星野リゾートは、SDGsを経営のフレームワークとして捉え、環境経営を推進しています。

OMO7大阪の環境に配慮した技術は、SDGs目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」に貢献することを目指しています。

OMOブランドについて



「OMO」は、星野リゾートが展開する「テンションあがる『街ナカ』ホテル」です。

街を愛するスタッフが地域の魅力を案内し、宿泊客に忘れられない体験を提供します。

現在、全国に16施設を展開しており、2024年7月には「OMO5函館」が開業予定です。

「OMO7大阪 by 星野リゾート」環境貢献賞受賞:持続可能な未来への挑戦



「OMO7大阪 by 星野リゾート」が環境貢献賞を受賞したことは、単なる賞賛以上の意味を持つと感じます。

近年、地球温暖化やヒートアイランド現象など、環境問題が深刻化する中、ホテル業界でも持続可能な運営が求められています。

OMO7大阪は、外装膜という革新的な技術を取り入れることで、環境負荷の低減と快適な宿泊体験の両立を実現しました。

日射低減やヒートアイランド現象の緩和は、地球環境保護に貢献するだけでなく、ホテルのエネルギー消費量削減にも繋がるため、経済的なメリットも生み出しています。

さらに、ガーデンエリア「みやぐりん」の緑化は、都市部のヒートアイランド現象の緩和だけでなく、宿泊客に癒しを提供する空間としても魅力的です。

外装膜に投影される幻想的な映像は、宿泊客に特別な夜を演出するだけでなく、ホテルのブランディングにも貢献しています。

環境への配慮は、単にコスト削減や社会貢献活動として捉えられるのではなく、顧客体験の向上やブランド価値の向上にも繋がることをOMO7大阪は証明しています。

今回の受賞は、OMO7大阪の環境への取り組みが評価されただけでなく、ホテル業界全体が持続可能な未来に向けて積極的に行動していくことの重要性を示すものと言えるでしょう。

星野リゾートは、今後もSDGsの目標達成に向けて、環境に配慮したホテルを開発し、持続可能な社会の実現に貢献していくことが期待されます。

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