調査結果から見えてきた上司とのコミュニケーションの実態
企業に勤める部下たちが、上司とのコミュニケーションにどれほどの影響を受けているのか、それを明らかにする調査が行われました。株式会社PHONE APPLIが行ったこの調査では、定期的に上司と1on1やミーティングを実施している部下の110名を対象に、コミュニケーションと成長実感の具体的な状況が取り上げられました。
調査の背景
近年、多くの企業で人材育成や社員のエンゲージメントを向上させるために、1on1ミーティングが導入されています。しかし、多忙な職場環境の中で、本当に部下がそれを有意義に感じているのか、それとも実施される意味や目的が果たされているのかは、実際には未知の部分が多くありました。今回の調査は、部下が語る上司とのコミュニケーションの実態に焦点を当て、特に「認識のズレ」と「フィードバックの納得感」について掘り下げることを目的としています。
調査結果の概要
まず注目すべきは、1on1ミーティングを実施しているにもかかわらず、84.6%の部下が上司との間に「認識のズレ」を感じているという点です。具体的には、19.1%が「よく感じる」、65.5%が「ときどき感じる」と回答しており、ほぼ全体の部下が何らかの形でズレを体感している様子が伺えます。
次に、ズレを感じる場面について詳しく見てみると、58.1%が「自分の強みや貢献」が上司に理解されていないと感じていることが分かりました。自分の労働がどう評価されているのかということが、部下のストレスの主因となっているのです。また、47.3%は「自分が重要だと思う課題」と上司の優先順位が異なる場面でもズレを感じていると報告しています。
さらに、上司からのフィードバックが「感覚頼み」であると感じる部下も多数おり、81.9%がそうした印象を持っています。具体的には、19.1%が「よく感じる」、62.8%が「ときどき感じる」と回答しており、こちらも圧倒的多数です。これは、上司の主観や感覚に基づいたフィードバックが、多くの部下にとっての大きな障壁となっていることを物語っています。
課題の本質
この調査から見えてきたのは、定期的に1on1の場を設けているにもかかわらず、部下の成長が促されていないという厳しい現実です。「自分の強みや貢献」がしっかりと理解され、評価されるためには、コミュニケーションの質が極めて重要です。しかし、フィードバックが上司の感覚に依存している場合、部下は自身の位置付けや課題を誤解することになり、このことがさらなる認識のズレを生むのです。
今後の展望
これからの企業において、部下が真に成長を実感できるようなコミュニケーションはどうあるべきか。上司は感覚に頼るのではなく、データや事実に基づいた認識のすり合わせを行うことが必要です。したがって、1on1ミーティングを効果的に有意義なものにするためには、上下の関係を超えたフラットな対話と理解が求められています。
本調査の詳細レポートは、下記リンクよりダウンロード可能です:
調査レポートのダウンロードはこちら
このように、部下と上司が真正面から向き合い、価値ある意見交換を行うことができる企業文化を育むことこそ、今後の組織の在り方として期待されます。