トビラシステムズ、特殊詐欺に関する最新レポート
トビラシステムズ株式会社が2025年11月に発表したレポートでは、日々進化する特殊詐欺やフィッシング詐欺の現状と対策について詳しくまとめられています。特に最近の傾向として、迷惑電話やSMSが増加しており、多くの人々が被害に遭う可能性が高まっています。
調査サマリー
本レポートでは、2025年11月1日から11月30日までの調査期間において、さまざまな詐欺電話やSMSのデータが収集されました。その結果、以下のような傾向が明らかになりました。
携帯電話を利用した詐欺電話の割合は、対前月比で21.4%を記録し、携帯電話番号の悪用が続いています。
2025年11月に多発したニセ警察詐欺は、特に国際電話からの着信が多く、アメリカやカナダからかかってきたものが上位にランクインしています。また、通信事業者や宅配サービスをかたる不審な電話も増加し、例えば「通信停止」の警告をする自動音声の電話が多く報告されています。
詐欺SMSの現状
本レポートでは、詐欺SMSに関する情報も重要なトピックとして挙げられています。特に「Apple」をかたるSMSの増加が目立ち、宅配業者をかたるものが減少した一方、金融決済サービスを狙った手口が以前よりも減少しています。
具体的には、Appleや通信事業者を装ったSMSの発信が増えており、これにより多くの人が不正なリンクをクリックしてしまう危険性があります。特に「docomo」ブランドを名乗る詐欺SMSも報告されています。これらは、特に注意が必要です。
PayPay送金詐欺の増加
近年注目すべき詐欺として、「PayPay送金詐欺」が急増中です。トビラシステムズの調査により、通信業者や官公庁を装ったSMSから送金画面へ誘導される手法が確認されています。このケースでは、料金未払いを装った偽SMSが送られ、そのリンクをクリックすると、PayPayアプリに自動で遷移し、送金を促す画面が表示される仕組みです。この手口は11月初旬から確認され、年末まで続く可能性が高い状況です。
対策方法
このような詐欺に対抗するための対策として、トビラシステムズは以下のポイントを推奨しています。
- - 不審なSMSやメールを受け取った際は、指定されたURLをクリックしないこと。
- - 利用するサービスは公式アプリや自分がブックマークしたサイトから確認すること。
- - 迷惑SMS対策サービスを活用して、不正なSMSを自動的に遮断すること。
トビラシステムズの役割
トビラシステムズは、テクノロジーを通じて社会の課題を解決することを目指し、特殊詐欺やフィッシング詐欺に立ち向かうサービスを提供しています。詐欺情報を収集し、迷惑情報フィルタサービスを展開することで、月間約1,500万人に利用されています。彼らは、特に注意が必要な詐欺手口をリアルタイムで観察し、社会の安全を守るために尽力しています。
今後も、トビラシステムズの情報提供や施策によって、多くの人が被害に遭うことのない社会を目指していくことが期待されます。