香港のビジネス魅力
2012-03-28 19:12:13
香港の法律制度がもたらすビジネスチャンスと進出の魅力
香港の法律制度がもたらすビジネスチャンス
香港は、その独自の法制度とビジネス環境が結びつくことで、中国を中心とするアジア市場へのアクセスを提供しています。特に最近の「think GLOBAL, think HONG KONG」シンポジウムでは、香港をビジネス拠点とする魅力が改めて示されました。このシンポジウムでは、特に国際税務および法務の分科会が注目され、多くの企業が関心を寄せています。
信頼できる法制度の強み
香港の法律制度は、長年の英国統治を経て形成されており、強固な基盤を持っています。香港律師会の何君堯会長によれば、1997年に主権が移譲された後も、英国時代の法制度が根付いており、これが「一国二制度」の基本となっていると説明しています。香港の法体系は英米法に基づいており、司法の独立性が高いことから、業務上の契約や知的財産権の保護がしっかりと保証されています。
香港では法律の専門家が2つに分類され、法廷で活動するバリスターと、ビジネス関連の法的業務を担当するソリシターに分かれています。特に優れた柔軟性と交渉力を持つソリシターは、さまざまなビジネスシーンで活躍しており、地元企業や国際企業にとって欠かせない存在です。
知的財産権の保護
最近では、アジア最大のエンターテインメントイベント「FILMART」に多くの企業が参加し、香港の知的財産権保護の評価が高まっています。香港政府は、著作権法や商標法を含む多様な法律を用いて知的財産権の保護を約束しており、中国本土やマカオとの連携を強化することで、効果的な法の執行を行っています。
税制の優位性
香港の税制は、法人税が16.5%という低率であるため、非常にビジネスに優しい環境を提供しています。また、給与所得税の標準税率は15%であり、消費税や付加価値税がないことも大きな魅力です。これにより、企業だけでなく個人も税負担を軽減できることから、多くの企業が進出を決めています。
チャレンジと契約の重要性
最近の米国や中国間の商標訴訟ニュースは、中国におけるビジネスのリスクを浮き彫りにしています。しかし、ホー会長は「契約の形式が非常に重要」と強調しています。香港企業が契約の一方に当たる場合、その契約に香港法が適用されるため、企業は安心してビジネスを展開できます。
中国市場への架け橋
香港を拠点にすることで、中国市場へのアクセスが大幅に向上します。香港律師会の弁護士事務所の約9%が中国に系列を持ち、CEPA協定を通じて製品の関税免除やサービスの開放が進められているため、ビジネス拡大のチャンスが広がっています。
最後に、日本の企業が香港を活用するメリットと戦略について、5月に開催されるシンポジウムで議論される予定です。このイベントは、広範な情報収集やネットワーキングの機会を提供し、成功に向けた大きな一歩になるでしょう。
会社情報
- 会社名
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香港貿易発展局
- 住所
- 東京都千代田区麹町3-4 トラスティ麹町ビル6階
- 電話番号
-
03-5210-5850