最近、業務DXロボットとして注目を集めている「ugo mini」が、中国電力株式会社の三隅発電所において巡視点検の実証試験に採用されました。この試験は、中国電力の他にエヌ・ティ・ティコミュニケーションズ株式会社とエヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社の3社が共同で実施しました。
実証試験が行われたのは、島根県浜田市に位置する三隅発電所の2号機で、出力は100万kW。この発電所のボイラー・タービン建屋内で、ugo miniは自身の自律走行技術を活かし、現場の計器類の撮影を行いました。さらに、撮影した画像はNTTグループのAI解析システム「Deeptector®」を用いて解析が行われました。この解析によって、計器指示値の読み取りや漏洩の検知を試みたのです。
今回の試験には、電気保安の分野における設備の老朽化や人手不足という課題に対応するために、遠隔化や自動化を進めようとする背景があります。ugo miniは、特に単純作業やルーティンワークにおいて、効率化を図ることで現場の業務改善を目指しています。これにより、業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援し、新たな価値を生み出そうという試みが見て取れます。
「ugo mini」は、その名の通り、従来のugoシリーズよりもコンパクトな設計になっており、より低価格で提供できることが特徴です。セキュリティルームや閉ざされた空間など、ロボットが入れない場所に常駐させることを目的に開発されました。また、静音性が求められる場所でもスムーズに運行できる性能を実現しており、ホテルや介護施設などでの使用にも適しています。
この試験は、今後の発電所における業務のスマート化に向けた重要なステップとなりそうです。現場での巡視点検において、ugo miniがどのように活用されるのか、そしてその結果どのように業務が変化していくのか、非常に興味深いポイントです。技術の進歩によって、我々の働き方がどのように変わってゆくのか、期待が高まります。
最終的に、ugoは新たな価値提供を目指しつつ、環境変化にも対応していく姿勢を保っていく意向を示しています。これからの展開に注目が集まります。詳細情報は、
ugo公式サイトで確認できます。