新たな動物医薬品の展開
2025-08-06 10:48:23

日本曹達とKAICO、動物用医薬品の共同開発契約を締結

日本曹達とKAICOの共同研究開発契約



日本曹達株式会社(以下、日本曹達)は、九州大学から生まれたスタートアップ企業『KAICO株式会社』との間で、動物用医薬品分野における共同研究開発契約を締結したことを発表しました。この契約により、両社はそれぞれの技術を活用して新たな価値を生み出すことを目指します。

KAICO株式会社の魅力


KAICO社は、福岡県福岡市を拠点とし、九州大学のオリジナル技術であるバキュロウイルスゲノムとカイコを使った『カイコ-バキュロウイルス発現系』を開発したバイオベンチャー企業です。この技術は、カイコの体内で特定のタンパク質を生成する力に優れており、高い発現成功率を誇ります。これにより、従来の方法では難しいタンパク質の生産を可能にしています。これまでにも、KAICO社は動物用経口ワクチンや新しい診断薬の開発に取り組んできました。

業界背景と契約締結の意義


近年、ペットの高齢化や病気予防の重要性が高まる中で、動物用医薬品市場は拡大を続けています。このようなトレンドを受けて、日本曹達はKAICO社との提携を通じて、動物用医薬品の分野での技術革新を促進し、社会のニーズに応えることを目指しています。

日本曹達は、「かがくで、かがやく。2030」という長期経営ビジョンを掲げ、ヘルスケア分野を重要な課題として捉えています。この理念のもと、KAICO社との共同研究は、ペットや家畜の健康を守る新しいソリューションの創出に寄与することが期待されています。

今後の展開


この提携により、KAICO社はその独自の技術を活かし、特定疾患に対応した動物用医薬品の開発を進めます。それに伴い、日本曹達は製品化や実用化へ向けた技術検証や素材評価を行い、段階的に事業を進めていく方針です。

解決すべき社会課題を明確にし、動物のヘルスケアに関する新しい方法を見出すことが両社の共通の目的となります。

日本曹達の安全管理と持続可能な社会への貢献


日本曹達は、1920年の設立以来、農薬や医薬品、特殊化学品など高機能かつ高付加価値の化学製品を提供してきました。また、企業の社会的責任に基づき、安全や環境への配慮をしつつ、持続可能な社会の実現に貢献しています。これからも新たな技術や製品を創出し続けることが、企業の使命としています。

このように、日本曹達とKAICO社の提携は、動物用医薬品の分野における新たな展開を促進し、動物の健康を守るための重要なステップとなるでしょう。両社が協力することで、より高品質な医薬品の開発が期待される中、業界の進展にも目が離せません。


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会社情報

会社名
日本曹達株式会社
住所
東京都千代田区丸の内2丁目7番2号JPタワー
電話番号
03-6366-1920

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