無人販売実証実験
2024-12-23 11:27:21

自動運転車を用いた無人移動販売の実証実験が沖縄で始動

自動運転車を活用した無人移動販売の実証実験が沖縄でスタート



実証実験の背景と目的


TIS株式会社、ピクセルインテリジェンス株式会社、株式会社ホット沖縄総合研究所の3社は、2024年12月23日から沖縄県名護市にあるカヌチャリゾートで、自動運転車を活用した無人移動販売の実証実験を開始することを発表しました。この実験では、自動運転車Robo-Shopを用いて軽食や飲料を宿泊客に提供する新しい試みを試みます。

コロナ禍以降、沖縄県を訪れる観光客は急増していますが、宿泊施設では人手不足の問題が深刻になっています。帝国データバンクの調査によると、旅館やホテルでは過半数が人手不足を抱えており、ホット沖縄総合研究所も宿泊客が便利にショップを利用する環境を整える必要性を感じていました。こうした状況を受け、自動運転技術を活用し、効率的なサービス提供を目指すことで観光業を支援するための実証実験が行われることとなりました。

実証実験の詳細


この実証実験では、冷蔵庫を備えた自動運転車Robo-Shopが宿泊客が多く集まるエリアを移動し、軽食やドリンクを販売します。販売エリアはフロント棟周辺、ガーデンプール近く、ショップ周辺など、複数の地点が予定されています。宿泊客はキャッシュレス決済により手軽に購入できるため、利便性が大いに向上することでしょう。

実施期間と稼働時間


  • - 期間: 2024年12月23日(月)~2025年1月23日(木)
  • - 稼働時間: 午前8時頃~午後11時頃
  • - 稼働台数: 1台

これにより、自動運転車を利用することで従来の宿泊施設内サービスの質を向上させ、売上増加を促進する狙いがあります。

Robo-Shopの特徴


Robo-Shopは、ピクセルインテリジェンスが提供する自動運転車で、未来のモバイル小売システムを提供します。主な特長として、以下のような技術革新があります。

1. 自立走行とナビゲーション


Robo-ShopはL4自動運転機能を搭載し、様々な環境で自立走行が可能です。これにより、交通量の多い都市部やイベント会場などでの利用にも対応できます。

2. 柔軟な運用


自動運転汎用スケートボード型のシャーシを採用しており、ショップやカフェとして様々な用途に利用できるため、需要に応じて内容を調整できます。

3. 環境配慮


電気駆動システムを使用することで二酸化炭素の排出を削減し、省エネモードを搭載しています。これにより、持続可能な社会に向けた貢献も実現されます。

今後の展望


この実証実験を通じて得られたノウハウは今後の無人販売サービスの提供に活かされる予定です。また、実験結果に基づいて、全国の様々な地域や施設における自動運転による移動販売の展開を予定しています。公道を利用した無人移動販売についての検討も行われており、将来的には「移動コンビニ」としての機能を持ったサービス提供が期待されます。

まとめ


カヌチャリゾートでの実証実験は、観光業における人手不足の解消や顧客利便性の向上に寄与することが期待されます。今後、沖縄県だけにとどまらず、全国的に自動運転車が活用されたサービスが広がる可能性に大いに期待が持たれます。


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会社情報

会社名
TIS株式会社
住所
東京都新宿区西新宿8-17-1住友不動産新宿グランドタワー
電話番号
050-1702-4071

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