日本最大級のクリエイティブアワード「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」にて、The Breakthrough Company GO(以下、GO)が企画した二つのプロジェクトが大きな注目を浴びました。「ファミリーマートの涙目シール」と「ベイブレードのGEAR SPORTS」がそれぞれ異なる部門で受賞し、その成果が評価されました。
2025年に開催されるACC TOKYO CREATIVITY AWARDSでは、合計2263本のエントリーがあり、その中からファイナリストが選ばれ、各部門での受賞が決定されました。GOが手掛けた「涙目シール」は、PR部門でACCゴールド、デザイン部門でACCシルバー、ブランデッド・コミュニケーション部門でACCブロンズを獲得しました。一方、ベイブレードの「GEAR SPORTS」は、マーケティング・エフェクティブネス部門でACCシルバーを受賞し、非常に高い評価を受けました。
「涙目シール」は、ファミリーマートが食品ロスの削減に向けて開発した革新的なシールです。値引き商品に「涙目」というキャラクターを使用し、「たすけてください」というメッセージを添えることで、消費者の心に訴えかけ、購買意欲を高めました。実証実験では、購入率が5ポイント上昇するといった成果があり、全国導入により年間約3000トンの食品ロス削減を見込めているとのことです。この取り組みは、ファミリーマートのイメージ向上にも寄与しており、企業と消費者が共に社会課題の解決に貢献する姿勢が評価されました。
コメントを寄せたファミリーマートの原田公雄氏は、追加コストをほとんど抑えながら大きな効果が見込めるこのプロジェクトが、多くのお客さまの共感を得たことに喜びを表明しています。また、GOのクリエイティブ・ディレクター、砥川直大氏も、このプロジェクトが全国展開され、実際の売上にも貢献したことに満足感を示し、企業と消費者の間に感情的なつながりを生むことの重要性を語りました。
次に、ベイブレードの「GEAR SPORTS」は、株式会社タカラトミーが新たに展開した「BEYBLADE X」の一部として位置づけられています。このプロジェクトは、大人や子供の双方をターゲットにし、従来の「おもちゃ」から「スポーツ」へとブランドを進化させることを目的としています。これにより、前シリーズ初年度比300%の売上アップを達成し、世界累計出荷数4000万個を突破するという異例の成功を収めました。
タカラトミーの篠永恭平氏は、歴史あるブランドのイメージを再定義する挑戦に対する支持に感謝し、さらなる進展を目指していく意気込みを示しました。また、GOの小林大地氏も、ブランドの見方を再定義することでタッチポイントの拡大に挑戦したことが評価されたと述べています。
今回の受賞は、GOが掲げる「社会のあらゆる変化と挑戦にコミットする」というミッションを体現するものとなりました。彼らは今後も、企業と消費者が共に手を取り合い、持続可能な社会づくりに向けての取り組みを進めていくことでしょう。GOの活動が、今後のクリエイティビティの領域にどのような影響を与えていくのか、業界内外からの注目が集まっています。