奈良市の新規事業に挑戦する「ならわい」プログラムが再始動
奈良市の地域企業を支援する新たな取り組み「ならわい」が令和7年度も実施されることが発表されました。このプログラムは、最近の生活や働き方への意識の変化を受け、都市部から地方への移住を希望する方々に起業の機会を提供することを目的としています。過去3年の実績に基づき、地元企業と連携し、新しいビジネスのアイデアを育てながら、参加者が奈良市での生活や仕事に対する不安を解消することを展望しています。
「ならわい」とは?
「ならわい」は、地域に根ざした新規事業を通じて、奈良での移住や起業をサポートするプログラムです。昨年度までには27名の参加者があり、そのうち7名が奈良市に移住し、新しいチャンスを掴みました。このプログラムでは、地元企業とのコラボレーションを通じて、新たな働き方の可能性を探ります。
プログラムの詳細
プログラムは令和7年9月からの約4か月間にわたり、参加者は現在の居住地に居ながら奈良市での活動とオンライン活動を併用します。新規事業の創出に向けてチームで取り組むことで、地域との新たな関係を築き、自らの可能性を引き出す機会となることでしょう。
参加者は、奈良市内の企業が主催する新規事業に取り組む中で、実際のプロジェクトにも参加します。特に興味深いのは、奈良ホテル、6FARM、奈良信用金庫といった地域の重要な企業が参加しており、それぞれのプロジェクトは非常に多様です。
奈良ホテルのプロジェクト
1909年に創業した奈良ホテルは、独自の「非日常的な空間」を提供することで知られています。今回は、クラシックホテルとしての体験価値を高めるプロジェクトに参加者が関与します。歴史あるホテルの資源を最大限に活用してユニークな体験を創出することが期待されています。
6FARMのプロジェクト
2022年に設立されたいちご農園6FARMでは、地元ブランドのいちご「古都華」を全国に広めるためのプランに取り組みます。既に地元では知名度が高い古都華を、県外での認知度を高めるために新たなアイデアを模索します。
奈良信用金庫のプロジェクト
1928年に設立された奈良信用金庫は地域に密着し、地元経済の活性化を図る金融機関です。若手職員たちとともに新たな顧客層を見出すための企画を考案することが求められています。
オリエンテーションと今後のスケジュール
9月14日と15日にはオリエンテーションが開催され、参加者の紹介やチームビルディング、受入先企業のプロジェクト説明が行われます。奈良市創業支援施設「BONCHI」での活動は、参加者にとって地域に対する理解を深める貴重な機会となるでしょう。
参加希望者は、令和7年6月4日から令和7年7月21日までの間に応募が可能。他県在住の方も多く参加する予定で、起業や移住を考える方々にとって見逃せないチャンスとなっています。プログラムの詳細については公式ウェブサイトをご確認ください。
お問い合わせ先
奈良市観光経済部産業政策課 TEL: 0742-34-4741
この新しいプロジェクトを通じて、奈良市がさらなる地域活性化の一助となることを期待しています。