三菱重工業、トルクメニスタンに大型アンモニア・尿素肥料プラントを建設
三菱重工業株式会社は、トルコの建設会社であるギャップ・インシャート社との提携により、トルクメニスタン国営化学公社トルクメンヒミヤが建設する大型アンモニア・尿素肥料製造プラントに関し、EPC(設計・調達・建設)契約を結びました。11月2日には、トルクメニスタンのベルディムハメドフ大統領の臨席のもと、正式に起工式が行われました。このプラントは2030年に運転を開始する予定です。
プロジェクトの概要
今回のプロジェクトは、トルクメニスタン北西部、カスピ海沿岸のキアンリに位置する国内最大規模の肥料製造プラントを建設するものです。プラントの設計には、基本・詳細設計や調達、試運転が含まれ、抗インフラの一部として仮設桟橋や製品出荷設備も設置されます。このプラントの生産能力は、1日当たりアンモニア2,000トン、尿素3,500トンを見込んでおり、三菱重工業はGAP社や三菱商事株式会社と連携を図ってプロジェクトを進めていきます。
環境負荷の低減に向けて
トルクメニスタンは豊富な天然ガス資源を有しており、この資源を利用した高付加価値製品が今後の国家戦略の柱となっています。この新たな肥料プラントは、国の経済成長や競争力の強化に寄与することが期待されています。また、三菱重工業は関西電力株式会社との共同開発による独自のCO2回収技術「Advanced KM CDR Process™」をプラントに導入することで、環境負荷の低減を図りつつ、効率的な運営を実現します。
過去の実績と今後の展望
三菱重工業は1958年に初めて肥料製造プラントを納入して以来、世界中で数多くのプラントを手がけてきました。最近では、2018年にカスピ海沿岸のガラボガスにプラントを納入し、安定した操業を続けています。今回の受注は、そうした実績や同社のCO2回収技術に対する高い評価が背景にあります。今後も三菱重工業は世界の肥料製造プラント市場での地位を強化し、安全かつ信頼性の高いプラント提供を目指して活動を続けていきます。
まとめ
三菱重工業とGAP社が共同で実施するトルクメニスタンにおけるアンモニア・尿素肥料製造プラントプロジェクトは、国の経済成長や持続可能な社会への貢献を目指すものです。2030年の運転開始を見据え、今後の進展に期待が寄せられています。